七武海 サー・クロコダイル
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舞台はまたしても移り変わる。
此処は夢の町『レインベース』の何処。
周囲には先程から男達の悲鳴と肉がひしゃげる音が響いている。
血と命乞いの叫びの交響曲を添えながら。
「げへへ、王女ビビ、お前を殺すように言わべ…っ!?」
「何だ、お前ば…っ!?」
「この数の差で本当に俺達に勝てると思っ…ぶべらっ!?」
「がはは、さあ死で…っ!?」
「ひいぃぃぃ!ちょっと待っ…!?」
聞く耳持たず。
一方的な蹂躙劇が終始その場で続く。
その汚い声と顏を此方に近付けるな。
ビビと共に行動するアキトはB・Wの手先を即座に無効化する。
時に顔面を踏み潰し、時に裏拳で遠方へと弾き飛ばし、時に踵落としで地面にめり込ませ、時に回し蹴りで顔を陥没させ、時に銃と刃物を握り潰し、時には掌底を叩き込むことで周囲の下手人を纏めて壁へと埋没させる。
波紋状の衝撃波が周囲に波及し、刺客達が軒並み建物の壁にクレーターと共に皆仲良く沈み込む。
口からは大きく吐血し、身体の骨は一つの例外も無くボロボロだ。
正に敵には容赦なし。
特にアキトはビビに対して下衆な視線を投げ掛ける男を集中的にズタボロのおんぼろにする。
これではどちらが正義なのか分からない凄惨な状況がこの場に広がっていた。
「これで大方片付いたな。」
「え…ええ、ありがとう、アキトさん。」
ビビはアキトの容赦なさに感服するのと同時に敵とはいえ彼らに少しだけ同情してしまっていた。
絶対にアキトさんだけは怒らせないようにしよう
ビビは密かに決意した。
「ふふ、驚いた。貴方、想像以上に強いのね。」
そんなアキトとビビの2人の頭上から女性の声が。
以前も何処かで聞いたことのある声だ。
頭上を見上げれば褐色の美女がいた。
女性として理想のプロポーションを誇り、起伏に富んだ肢体を惜しげもなく晒している。
その身には胸元と太股を大胆に見せつけるモコモコの服を着込んでいる。
少し露出が多すぎではないかとアキトは漠然とそう思う。
この世界の女性達は皆、貞操観念が低いのか、それとも露出癖があるのか分からないがどうにも胸や肌を恥じらうこともなくさらけ出す傾向がある。
これでは水着と大差ない。
どちらにせよ目に毒であるが。
「貴方は…っ!Ms.オールサンデー!」
見れば祖国を蹂躙した憎きクロコダイルの右腕である彼女にビビは憎悪の視線を飛ばしていた。
「ふふ、王女様はナイトを引き連れていたようね。」
これは意外だったわね、と妖艶な笑みを口元に浮かべながら彼女、Ms.オールサンデーは肩をすくめる。
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