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176部分:ラグナロクの光輝その三十
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ラグナロクの光輝その三十

「私達はワルキューレ。以前にもお話しましたが」
「貴女達は。一体何なのでしょうか」
「私達は。ノルンの者です」
「ノルンの」
「そうです。ヴァルハラ双惑星の一つ、ノルンの者達です」
「ではその戦闘機の技術も」
「全ては。ノルンの技術です」
「そうだったのですか。だからこそあの様な技術だったのですか」
 それは七人が今まで見たことも聞いたこともないような技術であった。だからこそ不思議に思っていたのであった。だがそれがノルンの技術であったならば。彼等も納得がいったのであった。
「ノルンを支配するのはアース族」
「アース族とは」
「言うならばニーベルング族の敵です。私達は長い間彼等と戦ってきました」
「そしてニーベルング族がラインを支配しているのですね」
「はい」
 ブリュンヒルテは答えた。
「その通りです。私達は二つの惑星に分かれ争ってきました」
「銀河の在り方を巡って」
「そうだったのですか。では我々はアース族によって選ばれたのですね」
 パルジファルの言葉にすぐに返事が返ってきた。
「そういうことです」
「貴方達六人もまた。私達の血を受け継いでいるのですから」
「アースの血を」
「そうです、貴方達七人は」
「だからこそ選ばれたのです」
 ブリュンヒルテだけでなくワルトラウテも言った。
「その血に導かれニーベルングと戦うアースの戦士達よ」
「今ここにニーベルングの首魁がいます」
「クリングゾル=フォン=ニーベルング」
 タンホイザーがその名を呟いた。
「一つ聞きたいことがある」
「タンホイザー=フォン=オフターディンゲン公爵」
「ヴェーヌスという女がいた」
「はい」 
 ワルキューレ達は彼女のことも知っていた。
「彼女は私の妻だった。だがニーベルングはヴェーヌスは自分の妻だと言っていた。これはどういうことなのだ」
 彼はさらに問う。
「そして私はエリザベートという女性に会った。ヴェーヌスと同じ姿をした女性に夢でな。彼女は何者だ?そしてこれは一体どういうことなのだ?」
「それについては私がお話しましょう」
 ワルキューレの一人が前に出て来た。
「卿は」
「ゲルヒルデです」
 そのワルキューレは名乗った。
「貴方の妻であられたヴェーヌス様は確かに貴方の妻であられました。しかし」
「しかし!?」
「彼女は人造生命体だったのです。ニーベルングにより作られた」
「ニーベルングに」
「そうです」
「ではヴェーヌスは」
 タンホイザーは妻の謎を知った。
「そうです。ニーベルングが自分の妻とする為に造り上げた存在なのです。そしてヴェーヌス様とそのエリザベート様は同じ存在です」
「同じ存在!?ではエリザベートもまた」
「人造人間です。詳しいこ
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