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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第32話
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る意味厄介な場所”かもしれないわね♪」

「クク…………」

リアンヌ分校長の指摘を聞いたセレーネは複雑そうな表情をし、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ランドロスは不敵な笑みを浮かべ

「えっと、もしかしてリィン君達は既に”次の演習地”がどこか知っているの?」

「ええ、実は昨日セシリア教官から―――――」

「………待たせたな。」

セレーネ達の反応を見たトワはメンフィル帝国とクロスベル帝国出身の教官陣は既に次の演習地について知っていると思ってリィンに訊ね、訊ねられたリィンが答えかけたその時、ミハイル少佐が部屋に入って来た。

「あ、ミハイル教官、お帰りなさ――――え。」

ミハイル少佐に迎えの言葉をかけかけたトワだったがミハイル少佐の後に入って来た人物を見ると呆けた声を出し

「き、君は………」

「どうして貴方がこちらに………」

「へえ?話には聞いていたけど、随分と”変わった”わね。」

「クク……まさかこんな所でお目にかかるとはな…………」

(なんだ……?)

トワ同様ミハイル少佐の後に入って来た人物―――金髪の男子を見たリィンとセレーネは驚き、レンは意味ありげな笑みを浮かべ、ランドロスは不敵な笑みを浮かべ、リィン達の反応が気になったランディは戸惑いの表情をしていた。

「ふふ……」

「出張ご苦労様です、ミハイル主任。―――そして皇太子殿下、ようこそお出で下さいました。」

リィン達の反応に金髪の男子が静かな笑みを浮かべているとリアンヌ分校長はミハイル少佐と金髪の男子にそれぞれ声をかけた。

「いえ、突然の訪問、申し訳ありませんでした。トールズ士官学院・本校所属、セドリック・ライゼ・アルノールです。この度は、士官学生としてではなく――――皇族・アルノール家の人間として状況説明に参上しました。」

金髪の男子――――エレボニア帝国の皇太子にしてアルフィンの弟でもあるセドリック皇太子は自己紹介をした後ミハイル少佐と共に次の演習についての説明を始めた。



「……………」

「セシリア様からの連絡通りですわね………」

「ここが次の演習地、ですか………」

モニターに映る演習地の場所をランディは真剣な表情で見つめ、セレーネとトワは不安そうな表情を浮かべた。

「ええ、クロスベル帝国の帝都『光と闇の帝都クロスベル』――――1年半前に独立した元自治州であった国際貿易都市に行って頂きます。出発は金曜日の夜、期限は3日となる予定です。」

「その、幾つか疑問があるのですが……第U分校がカバーする範囲は帝国西部になるという話では?」

「当初の予定としては、そうだ。――――だが来週末、『三帝国交流会』が帝都クロスベルにて開催される。」

「『三帝国交
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