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ユキアンのネタ倉庫
オーバーロード 狼牙
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ば嬉しいと言っていたけど、その約束をオレは果たせそうにない。サービス終了まで残り10分を切った所で会話が止まる。ちょうどいい、最後に付き合ってもらおう。

「モモンガさん、最後にちょっとしたロールプレイに付き合ってもらえませんか?」

「良いですよ、どんなシチュエーションなんですか?」

「四天王は既に打ち破られ、魔王城直前まで勇者たちが迫っている状況で時間稼ぎのために最後の出撃を行う。そんな感じでお願いします」

「じゃあ、玉座に行きましょうか」

「ああ、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンも持っていきましょう。その方が雰囲気が出ますし、何より完成してから一度も触れてすら居ないのでしょう?最後なんですし、それも持っていきましょう。皆も許してくれますよ」

「……そうですね」

プレアデスや階層守護者達も引き連れて玉座へと移動する。何故かアルベドがワールドアイテムを装備しているが、それもいいだろう。残りは5分もないのだ。モモンガさんも苦笑しながら玉座に座り、全員を控えさせる。オレもフル装備で人狼形態でロールプレイを始める。

「偉大なる死の支配者様、私の最後の我儘を、私の全てを掛けた戦いをお許しくださりありがとうございます」

「友よ、本当に良いのだな。ここに残り、我らと共に戦う道もあるのだぞ」

「ええ、そうでしょう。ですから我儘なのです。どうしても、私は自分の手で復讐を成し遂げたいのです。乱戦になってしまえば奴は後ろに隠れてしまう。油断している所を強襲するしか道は無いのです。そして、最後の別れです。復讐を成し遂げても、道半ばで倒れても、私の命は無いでしょう。偉大なる死の支配者であるモモンガ様ですら復活すらさせることの出来ない完全なる消滅を迎えることになる私をお許し下さい」

「全てを覚悟した上か。ならば私から言うことは2つ、目的を達してみせよ!!道半ばで倒れることは許さん!!魔王の副官が飾りではないということを見せつけてこい!!」

時間は23:59:50。最後はあれで締めくくり、リアルで最後の戦いに挑もう。

「「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!!」」

ああ、本当に来てよかった。目を閉じて終りが来るのを待つ。不意に、嗅いだことのない色々な匂いが鼻につく。火事か何かが起こったのかと目を開けてみてもナザリックの玉座のままだった。おかしい。既に日付は変わったはず。いや、ユグドラシルなのに匂いを感じる?嗅覚と味覚は法律で禁止されているために実装は絶対に不可能だ。

「無礼を承知の上で失礼します。何卒私だけでもお側に居させて下さい!!」

振り返ってみればメイドスキー三人組に頼んで設計してもらったオレの下位互換のような存在であるルプスレギナが一歩前に出て泣きそうな顔で訴えてきた。


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