オーバーロード 狼牙
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「何をおっしゃいますか!!そのような些事は我々にお任せいただければ」
「能力が心配なんじゃない。リアルでのオレはこちらで言うアサシンに近い。攻めるためではなく守るためだがな。だが身内に、恩人の息子に恩人諸共背中から刺された。それが封印された理由だ。お前達はオレを裏切るのか?」
「いいえ、そんなこと、起こりえるはずもありません!!」
「なら、いつも通りを過ごさせて欲しい。今はモモンガさんの心を救うぞ」
「畏まりました」
「頼んだ。ああ、そうだ。捜査に協力してくれた者に褒美をやらねばな。ここにある物は全て至高の四十一人が不要として置いたものだ。欲しいなら持っていって良いぞ。確かさっき、あった」
ゴミの山から片眼鏡を見つけて近くに居たマーレに渡す。
「そいつはアイテムの来歴を見ることが出来る。誰が所有してたのかだな。それを使えば誰がここに置いたものか分かる。好きな物を持っていくと良い。順番に使えよ。それじゃあ、オレは休ませてもらう。何かあれば叩き起こしてくれ」
ゴミ箱から出て、部屋に戻ればルプスレギナとリュミエールも付いてくる。
「お前達はよかったのか?」
「後で選ばせてもらいます。今日はヴァイト様の護衛ッスから」
「そうか。すまんが、ゆっくりさせてもらうよ。色々ありすぎて少し疲れた」
ここ数週間、気を張り続けていたせいで疲労が溜まっていた所にこの状況だ。安全は保証されている快適な寝床の前に、すぐに眠りに堕ちる。
「「おやすみなさいませ」」
リアルの体、どうなったんだろうな?死んでるなら、あの店吹き飛んだな。心臓が止まると同時に自爆するように爆薬を仕込んでたから。あのクズ御曹司の自宅だけは事前に爆薬を時限信管で仕込んでいたから吹き飛ばせただろうが、オレの代わりに配備されたクズ共を始末できなかったのだけが心残りだな。
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