オーバーロード 狼牙
[2/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
円卓の間から廊下に出ればプレアデスが待機している。ナザリックの第8階層が突破された時、ギルメンが玉座に集合するための時間を稼ぐためだけに存在している戦闘メイドとそれを束ねる執事長。結局一度も出番はなかったんだよな。折角たっちさんがリアルの自分を老けさせたような執事とメイド好き三人組が作り出した姉妹たちだ。最後ぐらいは仕事を与えてやりたい。動かし方がわからないのでモモンガさんに目を向ければ何かを思い出す仕草をしている。考えることは同じか。
「確か、付き従え」
プレアデス達が一礼をしてモモンガさんに付き従う。
「やっぱり公式非公認ラスボスなだけはありますね。その低い声とか貫禄ありすぎです」
「昔そんな事を言われましたね。ペロロンチーノさんに名前大勝利だって」
「あ〜、魔王モモンガだと確かに名前大勝利ですね」
「その後、ペロロンチーノさんとへろへろさんとブクブク茶釜さんとやまいこさんが四天王を結成して勇者たっちさんとの最終決戦っぽいスクショも撮りましたよ。たっちさんの正義降臨がここぞとばかりに輝いていました」
歩きながらスクリーンショットを探して見つけたそれを見せてくれる。確かに最終決戦で正義降臨が輝いている。
コピーを貰って少しだけ加工して返す。
「ぶっ、ユグドラシル先生の次回作にご期待下さい!って」
それっぽい角度だったから仕方ない。
「それにしてもその場に居たらオレも魔王の副官辺りで参加したかったな」
「魔王に四天王までいるのにまだ魔王側を増やすんですか?」
「獣形態だとデカくて黒い狼、獣人形態だと普通の人間種よりデカイ人狼、人間形態だとパッとしない男だぞ。オレにトルネコになれというのか」
「トルネコ?ええっと、ああ、ドラクエの昔のキャラクターでしたっけ。確か太った商人だった気がしますけど」
「それそれ。武器屋のアルバイトの分際で妻子持ちだぞ。しかも奥さんは美人。殺したくなる」
「本当にそうですね。せめて定職についていないと」
「設定上は恋愛結婚、あんな甲斐性無しのデブが!!失礼、少し取り乱しました」
「いえ、確かにリアルで見比べれば最低ですからお怒りはごもっともです」
恥ずかしい所を見せてしまったな。魔法使いなせいで余計にトルネコのことが嫌いになった。モモンガさんも魔法使いなのか、言葉の端にトルネコに対しての怒りが見え隠れしていた。それを忘れるかのように二人でナザリックを歩き回り、色々細かい所まで設定したことを振り返りながら楽しんだ。バーや食堂どころか大浴場やカラオケボックスなどナザリックらしくない物まで色々作ったことに感心した。
ほんの少しだけだがへろへろさんにも会うことが出来た。最後にまた何処かで、出来ればユグドラシル2で会えれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ