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ロボスの娘で行ってみよう!
第38話 フォークの異変 
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ニシナの言葉にもフォークは反論する。
「本部長閣下、小官に後方で事務職を行わせるなど、同盟軍に対し、いえ自由惑星同盟に対しての、冒涜でしか有りません。小官を参謀職に着けないなど、利敵行為でしかないのです!」

フォークは既にトリップして自己陶酔して居るのか、青白い顔で薄ら笑い状態で自説を強調する。
「フォーク中尉。貴官は他者を落とし入れ自己陶酔する事しか出来ないのかね」
「本部長閣下のお言葉とは思えませんな、本部長閣下もヤン中佐の様な他人の策を論い、他者を落とし入れる様な者を幕僚に加えて居るではないですか!」

「フォーク中尉。ヤン中佐はエル・ファシル以来、今回の作戦の不備まで確りと指摘しているのだ。貴官の言うような、揚げ足取りではなく、貴官より遙かに優秀であるから参謀職に有るのだよ」
「本部長閣下は、お分かりではない士官学校18番の小官と高々1000番程度のヤン中佐を比べれば、小官の方が遙かに優れている、いや絶望的な差が有るとお気づきになりませんか?」

ロボスが内心の怒りを隠し、こめかみに青筋を立てながら話す。
「フォーク中尉! 貴官の作戦案をハイネセン在住中の全艦隊司令官、全参謀に確認させたが、誰1人として貴官の作戦を支持しないし、自分にこの作戦が命じられたら、部下に無駄死をさせないためにも抗命してでもやらないと言っている」

「なんですって! そんな馬鹿な!」

「事実だ」

「嘘です! 嘘に決まっています! そんなことは有り得ません! 有り得るはずがありません!」

「嘘だと思うのなら、本人たちに訊いてみたまえ。全員が口を揃えて、貴官の作戦は使い物にならないと言うはずだ」

「嘘です! 小官の作戦が使い物にならないなどという、そんなことは有り得ません!」

「なぜ有り得ないのかな?」

「小官は天才だからです! 天才の作戦が使い物にならないなどという、そんなことは有り得ないからです!」

「もう一度言うが、誰に訊いても、貴官の作戦は使い物にならないと言ったぞ?」

「たとえ全員がそう言ったとしても、それは、天才である小官への嫉妬からそう言っているのです!」

「では訊くが、参謀ならともかく、艦隊司令官がそうする理由がどこに有る?」

「…え……」

「参謀ならともかく、艦隊司令官が嫉妬からそんなことをしても、何の得にもならない。むしろ当人の、損にしかならないではないか。武訓を立てる機会を、自分で潰してしまうわけだからな」

「…く……」

「改めて言おう、フォーク中尉。貴官の作戦を支持する者は、同盟軍には1人もいない。少なくとも作戦に通じている者では、1人もいなかった。これは疑う余地も無い、厳然たる事実なのだ!」

ロボスの言葉を受け、シトレが諭すように話し出す
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