戦線復帰
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ざいました!!」
それを聞いてた医師と看護師達はそれぞれ
「行ってらっしゃい」
「もう来るんじゃねぇぞ」
「元気でね、吹雪ちゃん」
と思い思いに声をかける
最後に敬礼をして吹雪はお世話になった病院を後にした
「いままで吹雪をありがとうございました」
「いいってことよ、彰人。全部終わったらうちに就職しろよ。まだ覚えてるんだろ?学校で学んだことは」
「忘れるわけがないじゃないですか。俺の使命が終わったらいつか、ここの門を叩きに来ますよ」
「はっ、いつかわからねぇが待ってるぜ」
では。と俺は敬礼をしてからフロントから外へと足を踏み出した
とある昼下がりの執務室...
「おいおい吹雪、腕が落ちてるんじゃねぇか?」
「しょうがないじゃないですか、かれこれ2年以上撃ってないんですから」
「霞と曙を見てみろ。外してねぇぞ」
「あの2人は元々強かったですし...」
俺は吹雪の演習結果を見て少々ビックリしている
八割命中。いまの吹雪の結果がこれだ
2年撃ってないのにこれかよ...
親父の頃の資料は残っていないが、あの2人(曙、霞)の言葉を聞く限り元々は九割命中でも悪い方だったらしく
なかなかの戦闘狂だったとのこと
「またあの高揚感を味わえるのが楽しみですね...」
「うーん、戦闘狂...どっかにいたような」
あぁ、そういえば...
「なあ吹雪」
「何でしょう?提督」
「お前、飛龍と演習でもしてこいよ」
「はあ、飛龍さんとですか?」
おう、と俺は頷く
「まあ暇があったら頼んでみることにしますね」
では、と吹雪は執務室を後にした
「さあて、飛龍さんよ。あいつはどこに行きやがったのかな」
俺は万年寝不足の重い瞼を伏せると、執務机の椅子に背を預けながら、意識を深い深い海の底に落とした
これから先に1つ、また1つと乗り越えるべきものが増えていく
そんなことは露知らず気ままに過ごした1日であった
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