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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
偵察-リコンナイセンス-part3/残された虚しさと疑心
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系人の可能性があるな。厄介なことになりそうだぜ』
ゼロも直接デスレムを見たことこそないが、メビウスの一件もあってデスレムを知っている。しかも自分が生まれる前にも、エンペラ星人と共に光の国を襲撃したことがあると聞いている。その同族が、この星への侵略に加担していると考えると、より一層気を引き締めなければならない。
なんにせよ、このままトリステインと空賊の共同戦線がなくなることは、たとえ今アルビオンへの侵攻はおろか偵察もできないのならば同じことであっても、いずれアルビオンに救う脅威を取り除かない限り平和が訪れない以上、危険の方が高い。
「確かにお前さんの言うとおりかもな。じゃがまたそっちの馬鹿な部下共に裏切られたんじゃかなわんからの。そうなっては共闘も何もないわ」
「我等だけで、あのアルビオンの空を取り戻すこととする」
しかし、ギル・グルたちの言うとおり、どちら一方に共同戦線の障害となる者が味方のうちにいるのなら、共闘以前の問題だ。
「…わかりました」
自分に引き止める権限はない。異なる組織同士自分の部下の不始末は責任者である自分が負わされる。それを重く受け止めたアンリエッタはそれを受理し、去っていく船長たちを見送った。
「私は、まだ未熟な女王ですね。いまだに配下のことを把握しきれていないなんて…これではウェールズ様の使者の一人に、ルイズたちに加えて裏切り者を選んだ頃と何も変わらないわ」
「姫様、そんなことは…!」
「陛下、ミス・ヴァリエールの仰るとおりです。僭越ながら、陛下もまた一人の人、全てを把握するというのは無理があるかと」
去っていった後で自嘲気味にそうつぶやくアンリエッタに、ルイズはフォローを入れようとするが、アンリエッタは首を横に振った。
「ルイズ、アニエス。その心遣いはありがたいわ。でも、私もリッシュモンのような反逆者を排除したことで油断していたかもしれません。共に戦うべき戦士からの信頼を失い、結果として民を危険にさらすという王族としてあるまじき失態を犯してしまいました。
ですが、女王である以上今回の失敗は逃げずに受け止めなくては」
かつてアルビオン王党派と共に、反逆者レコンキスタと戦ったという炎の空賊団。それほどの力を持つ集団からの信頼を失ったことは残念だ。だがここでくじけては敵の思う壺だ。空賊団が抜けた穴を、何とか埋めなければならない。同盟国でありながらいつまでも共闘に応じようとしないゲルマニアとも、レコンキスタのことで話をつけなければならない。
「…ところで、ミスタ・クロサキとミスタ・ハルノは?」
ふと、アンリエッタがこの場にシュウとムサシの二人がいないことが気になり、サイトたちに尋ねる。
「それは…」
「彼なら現在、水のメイジ代わりに彼が持ってるインテリジェンスナイフが診てくれてますよ」
サイトに変わって
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