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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第31話
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魔道軍将”セシリア・シルンが映った。

「―――久しぶりね、リィン。1年ぶりになるかしら?」

「セシリア教官……!はい、お久しぶりです。こうして通信で連絡して頂いた事を考えると、もしかして教官は今ゼムリア大陸のメンフィル帝国領のどこかにいらっしゃるのですか?」

「ええ、今は公務の関係でバリアハートの統括領主の城館に滞在しているわ。」

「そうだったんですか……いつまで、ゼムリア大陸に滞在する予定なんですか?」

「とりあえず”三帝国交流会”を終えるまではゼムリア大陸に滞在する予定よ。」

「!と言う事は教官も”三帝国交流会”に参加なさるのですか………!あ……そう言えばサザ―ラントの演習地でフランツが別れ際、教官やサフィナ閣下がエフラム皇子殿下とエイリーク皇女殿下と共にゼムリア大陸に来訪する公務があるような事を言っていましたが……もしかして、その公務は”三帝国交流会”の事だったんですか?」

「あら、フランツがそんな事を………――――ええ、ご名答よ。”三帝国交流会”が行われる場所は貴方も既に知っているでしょうけどクロスベル帝国の中心地である帝都クロスベル。そして貴方達―――第U分校の”次の演習地”でもあるわ。」

「な―――――何故、クロスベルが第U分校―――――エレボニアの士官学院の演習地に……!?今のクロスベルは”自治州”だった1年半前の時と違い、帝国――――完全に”他国”なのに、どうして第U分校――――それもクロスベルとの国家関係が微妙な状況であるエレボニア帝国の士官学院の演習地に選ばれた―――いえ、そもそもクロスベル帝国政府はクロスベルが第U分校の次の演習地になる事を了承しているのでしょうか?」

セシリアの口から語られた驚愕の事実に一瞬絶句したリィンは信じられない表情でセシリアに訊ねた。



「詳しい事情については明日のブリーフィングで説明される事になると思うから今は省くけど………帝都クロスベルが第U分校の次の演習地になる事はクロスベル帝国政府も了承済みだから、現地でクロスベル側の関係でトラブルになる事は恐らくないと思うわ。ただ、そのクロスベル帝国政府―――いえ、ヴァイスハイト皇帝陛下がこのタイミングで驚きの行動に出たから、それも伝えておくわ。」

「局長―――いえ、ヴァイスハイト皇帝陛下は一体どのような行動に出たのでしょうか?」

「―――メンフィル帝国の大使館を通じてレウィニア神権国の王都プレイアにある”神殺し”セリカ・シルフィルに手紙を送ったのよ。」

「な――――セ、セリカ殿に……!?一体何の為……――――!まさか………クロスベルでも結社の動きがあり、その動きが”三帝国交流会”に関係していて”三帝国交流会”に何かあった時にセリカ殿で対抗する為ですか……!?」

更なる驚愕の事
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