第30話
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配だったし。」
「えっと………リィン教官、セレーネ教官。”特別演習”もそうだけど機甲兵?だったかしら。私だけ機甲兵に乗るのは初めてだけど、どうしたらいいのかしら?」
セレーネの説明にクルトとユウナがそれぞれ頷いている中、ある事が気になっていたゲルドはリィンとセレーネに質問をした。
「あ。そう言えば今月編入してきたゲルドは次の”特別演習”もそうだけど、機甲兵訓練もゲルドにとっては初めてになるわね……」
ゲルドの質問を聞いたユウナは目を丸くし
「機甲兵訓練については分校長が明日の自由行動日の午前中、ゲルドに機甲兵の基礎的な動かし方を教えてくれるとの事だ。」
「分校長が直々に………」
「そういう訳ですから、申し訳ありませんがゲルドさんの明日の自由行動日の午前中は機甲兵の操作を覚える為に潰れる事になりますわ……」
「……気にしないで。みんなより遅く分校に来た私はみんなに追いつくためにみんなより頑張らなくちゃならないのはわかっていて、分校に来たのだから。………ただ、正直”魔女”の私だと、機甲兵を操作して戦うよりも生身で戦った方がいいような気もするけど………」
リィンの答えを聞いたクルトが驚いている中セレーネは申し訳なさそうな表情でゲルドを見つめたが、ゲルドは謙遜した様子で答えた後困った表情で考え込みながら呟き、ゲルドの機甲兵で戦うよりも生身で戦った方がいいと言うとんでもない意見を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「た、確かに機甲兵を操作していると魔術を詠唱して撃つような余裕はないものね……」
「まあ、ゲルドに限らず魔導杖を使っている生徒達にとっては生身での戦いと勝手が違うからか操作には苦戦していたから、それを考えるとゲルドも機甲兵の基本操作に苦戦するだろうな……」
「と言うか魔術の授業でレン教官の提案によって見せて頂いたゲルドさんの上位魔術や最上位魔術の見た目や威力から推定すると、生身で機甲兵のような”兵器クラス”も破壊できると思われますから、正直ゲルドさんが機甲兵を操作しても戦力が増強どころか、大幅な減少になる為、ゲルドさんはむしろ機甲兵を操作して戦わない方がいいと思われるのですが。」
我に返ったユウナは苦笑し、クルトは困った表情で答え、アルティナはジト目で指摘した。
「ハハ、それはわかっているがゲルドも君達と同じ第U分校の生徒なのだから、平等に扱う必要があるから当然機甲兵訓練も受けてもらう。」
「明日の午前9:00に格納庫に来るようにと分校長から伝言を預かっていますから、覚えておいてくださいね。」
「……明日の午前9:00に格納庫ね。わかったわ。」
アルティナの指摘にリィンは苦笑しながら答え、セレーネが伝えたリアンヌ分校長の伝
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