十六本目
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「ティグル。これはどういう事じゃ?」
「えーとですね」
屋敷の前で正座なう。
「この屋敷にティッタやポーラ以外の女性がいて、その上マサラタウンの代官というのはどういう事じゃ?」
自警隊にたのんで捕縛したロケット団の見張りをライトメリッツ兵と代わってもらい、戦後処理という事でティッタとエレンと共にマサラタウンを見て回った。
リムとルーリックを屋敷に残していたのだが、どうやら森への避難を誘導していて戻ってきたオーキド博士とかち合ったらしい。
俺達三人が被害を見て周り屋敷に戻ると屋敷の前でオーキド博士とリムが睨みあっていた。
「貴殿がオーキド博士か?」
「そうじゃ。銀閃の姫君」
「では中で話そうではないか。仮にも一軍の将が屋敷の前で正座というのは外聞がわるい」
エレンにつれられ、屋敷に入る。
円卓を囲み、俺の両隣にエレンとリム。
反対側にオーキド博士とティッタが座る。
ルーリックは戦後処理のために外へ出た。
「博士。先ずは俺から話させてくれ。
エレン、リム、足りないと思った所は補足してくれ」
あの日、マサラタウンを出てからの事を話した。
時折エレンがクスクス笑ったり、リムが何か言いたそうにしていたが、とりあえず話した。
話したを聞き終えたオーキド博士は…
「リムアリーシャ殿。エレオノーラ殿。
先ずは貴女方の言葉を疑った事をお詫びする」
「いや、構わない。貴殿の言いたい事もわかる」
そしてオーキド博士は俺に目を向けた。
「ティグル」
「はい」
「この街を勝手に差し出した事それはよい。
ライトメリッツの救援がなければ多くの血が流れていたじゃろう」
んん?そこ以外で怒られる心当たりが無いんだが。
「問題は、お前が陣頭に立っていたことじゃ」
「え?なんで?」
オーキド博士がバン!と円卓を叩き、立ち上がった。
「馬鹿者!ロケット団は犯罪組織じゃぞ!
例え子どもであっても容赦はせん!
他にも方法があったじゃろう!」
するとリムがオーキド博士を制した。
「オーキド博士。ティグルヴルムド卿をポケモントレーナーとしてあの場に立たせたのは我々ライトメリッツです。
彼を叱らないでやってください」
「…………そうか」
オーキド博士が座り、その話は終わった。
「それで、エレオノーラ殿。貴女はマサラタウン全土を要求したそうじゃが…」
「この街の支配者はオーキド博士、貴殿でいいのか?」
「しかり」
「ではこの街の管理は今まで通り貴殿に任せる」
「ほう?」
「その代わり…ティグルを貰ってもいいだろうか?」
「どういう事じゃ?」
「先日森へ火を放った
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