十六本目
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団員の身柄と引き換えにする予定だったが、まぁ、出来ないと思い吹っ掛けた条件が満たされてしまってな」
「なるほど。いいじゃろう。このバカであれば煮るなり焼くなり好きにしてよい」
「ヲォイ!?オーキド博士!?」
すると今度はティッタが立ち上がった。
「ダメですティグル様は渡しません!」
よく言ってくれたティッタ!
「うん?お前、ティッタとか言ったな?」
「はい」
「ティグルは私の物だ。誰にも渡さん」
お前楽しそうだなぁ…
「あー。ティッタ。エレンが言っているのはな」
「ティグルお前は黙っていろ」
「は?」
エレンがアリファールを叩くと周囲の音が聞こえなくなった。
「マジかよ。真空作って遮音したのか…」
一切の音が聞こえない中、エレンとティッタが言い合っているのだけは見てとれる。
ティッタは必死だけどエレンは余裕そう。
つまりからかってるだけ。
リムにアイコンタクトを取ると、どうしようもないですね、といったニュアンスが帰って来た。
どうやらリムも苦労しているらしい。
あとこんな事に使われるアリファールが不憫で仕方ない。
やがてティッタが何かを叫んで屋敷の奥へ走っていった。
遮音フィールドがとかれた。
エレンがけらけらとわらっている。
「エレン。お前は年下の女にかってそんなに嬉しいか?」
「うっ…」
「つかお前幾つだよ」
「うぅ…15」
「7つも下の子どもに勝ち誇ってたのか?
戦姫が聞いて呆れるな」
あ、エレンが突っ伏した。
あとリム。もっと言ってやれ見たいな顔しないの。
「では儂は研究所を見てくるかの」
「おうさっさと失せろクソジジィ」
「ティグルがグレてもうた…」
「テメェのせいださっさと帰れやボケぇ!」
オーキド博士が出ていき、俺、エレン、リムだけが残った。
「ふぁぁ…」
「眠いのかティグル?」
「当たり前だろうが一昨日から寝てないんだぞ。
八歳のからに二徹はきつい」
「寝ればいいではないか」
「お前らが休んでねぇのに俺が休める訳ねぇだろ」
するとエレンがなにやらリムにアイコンタクトを取り…
「お許しくださいティグルヴルムド卿」
意識が刈り取られた。
side out
「リム。私はティグルを眠らせろと言ったんだ。
落とせとは言っていない」
「私に使える手段はこれだけです」
「だからって不意打ちの【みねうち】はなぁ…」
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