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転生×魔弾の王×萌えもん=カオス
十五本目
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なればそれこそ一撃必殺級。

「くく…半減か。うん。半減。普通ならばな」

「なに?」

するとエレンは唐突に俺の頭に手を置いた。

「お前は小さいから知らないだろうが、岩や地面でさえも風によって崩されるのだぞ」

「風化?」

「なんだ知っていたのかつまらん奴だ」

そうか…ヴィラルトは、普通のタイプ相性とは別…いや、一段上のレベルの相性を持つのか。

アリファールによって放たれたさっきの技は確かに飛行…つまり風だ。

岩石は風によって風化して砂と化す。

まるで、自然の摂理を圧縮したような…


刹那、突風が吹き荒れた。

エレンはアリファールを鞘に収めている。

ならば…!

敵の…ロケット団の方を見ると、巨体が空を舞っていた。

「飛竜か…!?」

青い巨体に大きな赤い翼。

空を舞う西洋竜のような姿…

「ボーマンダ…だと…!?」

その背中には、一人の男が乗っていた。

おそらくは、指揮官だ。

ボーマンダはこちらを攻撃する事なく、高度をあげていく。

そして、クルリと反転してこちらに背をむけた…逃げる気だ。

「さっきので風をつかってしまった…
今周囲にある風では届かない……!」

エレンが悔しげに声をあげる。

矢を届かせる事だけならばできる。

だが、ボーマンダはドラゴンタイプだ。

射程ギリギリの矢でダメージを与えられるような存在ではない。

『竜を射ちなさい』

え?

誰かが囁いた気がした。

だけど、周りにはエレンしか居ない上、エレンの声ではない。

『もう一度言うわ。竜を射ちなさい』

まただ。

戦場の喧騒とは違う、落ち着いた柔らかな声。

ドクンと握った弓が脈動した。

まさか…

弓が黒い光を纏っていた。

竜を射て…お前が言ったのか?

いいだろう。射ってやる。

射てるだけの力がお前にあるんだよな?

矢をつがえ狙いをつける。

弓にまとわりついた黒い光が矢に宿る。

矢を離した瞬間、自分の中の何かがごっそりと消えたような気がした。

放たれた矢は、今まで見た事のない速さでボーマンダに迫る。

しかしその側面を掠り、態勢を崩しただけだった。

矢はどこかへ飛んでいき、ボーマンダは態勢をすぐさま立て直した。

「ティグル!なんだ今のは? 私でもヴィラルトでしかあのような光景を目にした事はないぞ…?」

俺にもさっぱりだ。

ただわかるのは…

「この弓の力…だとおもう」

次は…当てる。

再び矢をつがえると鏃に闇が集束する。

「風は私が操る。お前は矢の狙いだけを定めろ」

つがえた矢の隣に銀閃が添えられ
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