第二章 〜再会のクロスベル〜 外伝〜それぞれの再会の鼓動〜
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る戦いになりそうで、今から楽しみだの。)
「あ、あの………?ゼムリア大陸で一体何が起こったのでしょうか……?」
呆れた様子のセリカはハイシェラに恨み言の念話を送り、対するハイシェラはいつもの調子で答えた後好戦的な笑みを浮かべ、二人の念話が聞こえていたシュリは不安そうな表情でセリカに訊ねた。
「………―――正確に言えば”これから起こる”事だ。―――シュリ、旅支度の準備を。準備を終えたら”冥き途”に向かい、ナベリウスと合流した後そのままミルスを経由してクロスベルに向かう。最低でも数ヵ月はゼムリア大陸で活動する事になるから、準備は念入りにしておいてくれ。」
「え………――――かしこまりました。ロカさんには連絡しなくてよろしいのですか?」
セリカの指示に一瞬呆けたシュリだったがすぐに気を取り直して会釈をした後セリカにある確認をした。
「世界中を回って活動しているあいつに連絡がつくとは思えないが………今から俺が書く手紙を一応ベテルーラの神殿に送ってくれ。―――勿論差出人は俺ではなく、お前の名前でな。」
「え………どうして私の名前で……」
(”神殺し”であるセリカの名前で送った手紙が軍神の神殿に届けば、絶対ロクでもない事が起こる事は間違いないから、セリカの名前ではロカ嬢ちゃんに手紙は送れないからだの。)
「あ…………―――かしこまりました。それでは私はマリーニャさん達と一緒に旅支度を始めますので、手紙を書き終えましたらお呼びしてください。」
セリカの指示を不思議に思ったシュリだったがハイシェラの指摘を聞くと理由を察し、セリカに会釈をした後部屋から退室した。
「………”鉄血宰相”に”黒のアルベリヒ”、そして二人に加担する愚か者共。未来に生まれてくるサティアが平和に過ごせるように、お前達の愚かな”野望”は徹底的に叩き潰させてもらう……!」
(やれやれ………エステル嬢ちゃんの娘に生まれ変わった愛する女が平和に過ごせるようにする為だけに、セリカに目をつけられた者共は”哀れ”だの。)
そしてセリカは決意の表情で外を見つめ、セリカの様子を見守っていたハイシェラは苦笑していた――――――
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