第二章 〜再会のクロスベル〜 外伝〜それぞれの再会の鼓動〜
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で言われたわ。」
「そう………ありがたいわね。それに比べてセドリックは………どうしてあんな風に………」
「ロッテ………」
複雑そうな表情を浮かべているリーゼロッテをリーゼアリアは心配そうな表情で見守っていた。
「そうそう―――すっかり本題を忘れていたわ。”例の話”なのだけど……何とか都合はつけられそうかしら?」
「ええ、学生会の案件も予定通り片付きそうだし。喜んでお付き合いさせてもらうわ。」
そして話を変えたリーゼロッテの言葉に対してリーゼアリアは静かな笑みを浮かべて答えた。
クロスベル帝国ノルティア州、ルーレ市
〜同時刻・RFグループ本社ビル12F・第四開発部・PM(プロジェクトマネジメント)オフィス〜
一方その頃1年半前クロスベル帝国の領土となったルーレ市にあるRF(ラインフォルトグループ)の本社ビルのある場所で金髪の娘が社員たちに指示を出していた。
「新型端末の受注は進めて。ただしVerは半々にしましょう。コスト、操作性、パフォーマンス、セキュリティ面で評価してちょうだい。」
「了解しました。」
「鉄道公社の業務システムも納入は完了してるわね?」
「はい!稼働テストは今週末です!」
「立ち合いはよろしく。アフターサービスについてもわかりやすく説明してあげて。」
「お任せください。」
金髪の娘を次々と指示を出していると通信の音が聞こえ、通信の音に気づいた金髪の娘はすぐに耳につけているインカムで通信を開始した。
「こちらラインフォルト。どうしたの?」
「財団のクロスベル支部から通信が入っています。いかがしますか、室長?」
「すぐに出ると伝えて!―――ミーティングは以上。みんな、よろしくお願いね!」
「はいっ!」
そして通信と指示を終えた金髪の娘は別の部屋に入って行った。
「はあ……いいよなぁ。ラインフォルト室長。」
「あの若さ、あの美貌に加えて頭も切れて度胸もあるし、気配りもできてるし………」
「ふふ、さすがはイリーナ会長の娘さんって感じですよね。それでいて、年頃の娘さんらしい可愛らしいところもありますし。」
金髪の娘がその場から去った後社員たちはそれぞれ憧れや感心した様子で上司である金髪の娘について話していた。
「いや〜、ここまで忙しいとちょっと可哀想かもねぇ。婚約者さんとは今どうなっているのかしら?」
「ちょ、止めてくださいよ!」
「室長は俺達全員のアイドルなんですから!そしてその室長と婚約しているその婚約者は俺達にとって最大の宿敵ですよ!」
「そうですよ!”帝国の至宝”と称えられていたあのアルフィン皇女殿下と結婚したにも関わらず、室長を含め
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