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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第二章 〜再会のクロスベル〜 外伝〜それぞれの再会の鼓動〜
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「ダメだったわ。宿舎の管理人が増えた事で宿舎の管理人を務めておられるお義姉様が不定期でも、女学院に通える時間は取れると思ってもう一度手紙で頼んでみたのだけど……『今のわたくしはメンフィル帝国の貴族の一人であられるリィンさんの伴侶―――つまりメンフィル帝国に所属している事になります。”今のわたくしが所属している国であるメンフィル帝国”の指示によって第U分校の宿舎の管理人を務めている上1年半前の件で散々メンフィル帝国に迷惑をかけたのに、メンフィル帝国の許可もなくそのような身勝手な事はできませんし、リーゼアリア(あなた)にも迷惑をかけてしまう事になるわ』と書いてあったわ。わたくしはそんな事、気にしないのに……」

「その………メンフィル帝国の許可が必要なら、リベールにあるメンフィル帝国の大使館に皇女殿下の女学院への復学の許可を頂く為の手紙を送ってみたらどうかしら?確かリベールにあるメンフィル帝国の大使館にいらっしゃるメンフィル帝国の大使は前メンフィル皇帝であられるリウイ前皇帝陛下なのでしょう?」

「さすがにそれはわたくしだけの判断で決められないわ。幾ら元自国の皇女の為とはいえ、手紙を送る相手は今は隠居の立場とはいえ、一国――――それも1年半前エレボニア帝国の戦争相手だったメンフィル帝国の皇帝で、しかもエレボニア帝国に侵略したメンフィル帝国軍の総大将を務めていた方なのだから……そうだ。貴女の方から、メンフィル帝国にお義姉様の女学院への復学を許可して欲しい事をリィンさんとエリゼさんに伝えてもらえないかしら?」

リーゼアリアの提案に複雑そうな表情で答えたリーゼロッテはある事を思いついてリーゼアリアに訊ねた。

「……1年半前までの私の実家とお兄様達――――シュバルツァー家との関係を知っていて本気で言っているのかしら?お二人とも手紙の返事はちゃんとしてくださっているけど、14年前のリィンお兄様の件で私達―――”クレール子爵家”はシュバルツァー男爵―――いえ、”シュバルツァー公爵家”と一方的に断絶したのだからリィンお兄様は当然として、エリゼお姉様にもそんな厚かましい事を頼む事はできないわ。特にエリゼお姉様は半年前の件―――――帝国政府の改革によって将来のクレール家の存続を危ぶんだお父様達が私とリィンお兄様を婚約させようとした件で、内心クレール家(私達)に対して怒りを抱いているでしょうし………」

一方訊ねられたリーゼアリアは複雑そうな表情で答えた後悲しそうな表情を浮かべた。

「………ごめんなさい。フウ……ヴァンダール家の処遇といい、お義兄様の件といい、暗い話題ばかり。リィンさん達の第U分校の演習先でも”事件”が起きたんでしょう?」

「ええ………サザ―ラント州ね。怪しげな兆候もあったみたいで………私や貴女も気をつけるようにと通信
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