暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜西風の絶剣〜
第44話 アガットの危機
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
おはよう。あら、リートとフィルも一緒だったの?」
「ええ、せめてアガットさんが目覚めるまではツァイスにいようかなって思いまして……」
「そう、まあいいわ。でもアガットが目覚めたらすぐに戻るのよ、アイナが心配していたわ」
「了解しました」


 それからアイナの話を聞いていくとどうやらレイストン要塞から連絡が来なくなりこちらからも連絡が出来なくなったこと、そして各関所に敷かれていた検問が解除されたようだ。


「どうして検問を解除したのかしら、また空賊事件の時みたいに縄張り争いでもするつもりなの?」
「いや、それだったら検問を解除するメリットが無いです。みすみす犯人を逃すようなものですからね」
「それに犯人を捕まえたなら大々的に発表すると思うし遊撃士協会にも連絡してくるはず」
「……雲行きが怪しくなってきたね」
「こんにちは〜」


 何故王国軍がそんな行動を取ったのか分からずエステルたちは頭を悩ましていた。するとそこにドロシーが現れた。


「あら、ドロシーじゃない。一体どうしたの?」
「いや〜、ちょっと相談したいことがあって来ちゃった」
「相談したいこと?」


 ドロシーの話を聞くと軍に預けた感光クオーツを返してもらいに行ったが門前払いを喰らいどうにかできないかという話だった。


「感光クオーツを返してもらえなかったからかわりに雑誌連載用に要塞の写真を撮ってきちゃった。月明かりがライトアップされてすっごく可愛く採れたんだよ〜」
「えっ、許可なしに軍事施設を撮ったんですか?怒られますよ……」
「まぁまぁ固い事は言いっこナシ?ほらぁ、見てみて。さっき現像したばっかりなの」


 ドロシーはそう言うとカウンターの上に写真を置いた。夜のレイストン要塞を月明かりが照らして中々味のある写真だった。


「へぇ……たしかに綺麗に取れてますね」
「ドロシーの写真は本当に上手に取れてるわよね〜、しかも上手い具合に軍の警備艇まで映ってるし」
「あれれ?こんなの映ってたんだ〜。私、全然気が付かなかったよ〜」
「……これは!?」


 写真を見ていたヨシュアが何かに気が付いたように驚いた表情を浮かべた。


「エステル、これは軍の警備艇じゃない、あの黒装束たちが乗っていた飛行艇だ」
「あ、あんですって!?」
「あいつらの?……確かによく見るとあの時の飛行艇に見えますね」
「でもどうしてレイストン要塞の上空に映ってるの?あいつらからすれば絶対に近づきたくない場所なのに……」
「ま、まさか王国軍と黒装束が内通していたってこと!?」


 わたしの言葉を聞いたエステルがまさかという表情で王国軍が奴らと組んでいるんじゃないかと言うがそれにヨシュアが待ったをかけた。
 

「色々
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ