第43話 黒装束の襲撃
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エステルとヨシュアなら絶対に自分を連れて行ってくれると信じていたが結果的には無理だと言われたことでティータは深い悲しみに落とされていた。
「おじいちゃん……私、どうしたらいいの……」
大好きな祖父が連れ去られて心配でたまらなかった、自分も助けに行きたかった。でもアガットからはっきりと足手まといと言われてしまい彼女の心は悲しみに沈んでいた。
「おや、どうかしたんですか?こんなところで泣いたりして……」
泣いていたティータに誰かが近づいてきて声をかけた。ティータが顔を上げるとそこにいたのは眼鏡をかけた男性だった。
「あ、あなたは……?」
「おや、これは失礼しました、私はアルバと言います。こう見えて考古学者をしているんですよ。それにしてもどうしたんですか、こんな人気のない所にいたら危ないですよ?最近は何かと物騒ですからねぇ」
「……」
「……何か悲しい事があったんですか?もし良かったら私に話してくれませんか、親しい人物よりも知らない人間の方が気楽に話せることもあると思いますしこれも何かの縁です」
「……実は」
ティータは初めてあったはずのアルバ教授に何故か警戒心を抱くこともなく自分の周りで起きたことを話し出した。
「……なるほど、あなたの祖父が何者かに誘拐されて自分も助けに行きたかったが反対されたのですか。それは悲しいですねぇ、気楽に話せだなどと言って申し訳ありません」
「……いいんです、私が足手まといなのは事実ですから」
「……ティータさんといいましたか?あなたはどうしたいんですか?あなたの祖父を助けたくはないのですか?」
「助けたいです!でも私は足手まといだから……」
「……なら私が力を貸してあげましょう」
「えっ、それってどういう……」
ティータは最後まで台詞を言う前に倒れてしまった。アルバ教授はそんなティータを見るとクスッと笑みを浮かべた。
「折角の余興です、少しくらいハプニングがあったほうが面白いですからね……」
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――――――
―――
その頃リィンとフィーは飛び出したティータを探してツァイスの街を捜索していた。だがティータは一向に見つからなかった。
「中央工房にも自宅にもいないとは……ティータ、どこに行っちゃったんだ?」
「まさか一人でラッセル博士っていう人を助けに行ったんじゃないよね?」
「それはないと思う、街の出入り口は軍人が今見張ってるからティータが一人で出ようとしたら止めるはずだ」
「ならどこに……」
「おや、君たちはまさかリート君たちじゃないですか?」
ティータがどこに行ったか分からない二人は困り果ててしまう。そこに何者かが声をかけてき
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