第43話 黒装束の襲撃
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ちもツァイスにいるという事か?」
「分かんない、でもアガットは黒装束たちを追っているって聞いたから可能性は高いと思う」
それから少ししたら白と青の軍服を着た軍人たちが現れた。
「あの軍服は確か女王陛下直属の王室親衛隊……なぜこんなところに?」
「怪しいね……」
親衛隊を名乗る軍人たちはエア=レッテンの関所からカルデア隧道を通って駆け付けたらしく「事件は解決した、遊撃士たちに後を任せて自分たちは騒ぎの原因となったものをレイストン要塞に運ぶ」と言って去っていった。
「……フィー、行くぞ」
「了解」
俺とフィーは人目が付かないようにその場を離れて親衛隊の後を追った。奴らはレイストン要塞に続くリッター街道ではなくトラット平原道の方へと向かっていた。
「レイストン要塞はリッター街道を通らなくては行けないのに、全く関係のないトラット平原道に向かうとはもうこの時点で怪しいな」
「あいつらはどこに行くのかな、もしかしてヴォルフ砦からカルバート方面に逃げる気じゃ……」
「軍だってバカじゃないんだ、いくら親衛隊の恰好をしていようとあんな大きな荷物を何も検査しないで通しはしない。連中だってそれは分かっているはずだ」
「そうだよね。でもあいつら何者なんだろう、かなり警戒してるからここまで離れていないと感づかれてしまいそうだね」
「ああ、ここは見失わない程度に離れて慎重に後を追おう」
「了解」
暫く親衛隊の行く先を探っていると奴らは大きな紅い塔の内部に入っていった。
「あれは塔か……そういえばアルバ教授がリベールには4つの塔が各地方に一本ずつ存在するって言ってたな。あれもその一つか」
「……」
「あ、すまない。フィーはアルバ教授が怖かったんだよな」
「ん、今は平気。それよりもこのことをエステルたちに話にいこう」
「ああ、直に向かおう」
俺たちは急いでツァイスの街の戻りエステルさんたちを探しにギルドへ向かった。遊撃士であるエステルさんたちならまずそこに向かうだろうと思ったからだ。
「エステルさん!」
「あ、リート君にフィル。どこにいたの?姿が見えないから心配してたのよ」
「ん?お前らは例の兄妹じゃねえか、なんでツァイスにいやがるんだ?」
「あっ、あなたがアガットさんですか?俺はリートといいます、妹がお世話に……」
「んな話はいい、なにか言いに来たんだろう。時間がねえからさっさと話せ」
「あ、はい。実は……」
俺は親衛隊がトラット平原道の紅い塔に入っていったことをエステルさんたちに話した。
「それは本当なの?」
「はい、間違いありません。遠くから奴らを見ていましたが絶対にそこに入っていきました」
「おい、ちょっと待て。ま
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