第43話 黒装束の襲撃
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「ア、アガット!?」
「どうしてこんな所に……」
「そいつはこっちの台詞だぜ、騒ぎを聞いて来てみりゃまたお前らに先を越されるとはな。ったく、半人前の癖にあちこち首突っ込みすぎなんだよ」
「こ、こんの〜……相変わらずハラ立つわねぇ!」
「あの……お姉ちゃんたちの知り合いですか?」
「ん?おい、何でガキがこんなところにいやがる」
アガットはティータを見ると鋭い眼光で睨みつけた。するとティータは怯えた様子であたしの背後に隠れた。
「ひっ……!」
「ちょっと!ティータに酷い事しないでよ!」
「……チッ、言いたいことは山ほどあるが今は後回しだ、何があったんだ?」
「はい、実は……」
あたしたちは発煙筒が置かれていた事、ラッセル博士と黒のオーブメントの姿が無くなっていることをアガットに説明した。
「フン、発煙筒といいヤバい匂いがプンプンするぜ。時間が惜しい……とっととその博士を探し出すぞ!」
「うん!」
あたしたちはアガットも加えてラッセル博士を探すことにした、だが地下から4階を探してもラッセル博士は見つからなかった。後は5階と屋上しかないのでまずは5階から捜索することにした。
「あれ、どうして扉が開いてるのかしら」
5階に上がると演算室の扉が開いており奥から誰かの声が聞こえてきた。
「……待たせたな。最後の目標を確保した」
「よし、それでは脱出するぞ」
「用意は出来ているのか?」
今の声って……まさか!
「ヨシュア!」
「うん、今の声はラッセル博士や中央工房の関係者じゃない。多分発煙筒を仕掛けた奴らだ」
「急ぐぞ!エレベーターのほうだ!」
急いでエレベーターの方に向かうと何者かに拘束されたラッセル博士がエレベーターに乗せられようとしていた。あいつらってボースやルーアンで見た黒装束どもじゃない!
「いた……!」
「てめえらは……!」
「む……貴様はアガット・クロスナー!?」
「面倒な……ここはやり過ごすぞ!」
黒装束たちはエレベーターに乗って行ってしまった。
「おい、階段に向かうぞ!」
あたしたちは非常階段で1階に向かった。
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――――――
―――
side:リィン
エステルさんたちが中央工房に入ってから数十分が過ぎた。さっき遊撃士のアガットさんが中央工房に入っていったがツァイスに来ていたのか……彼もフィルを探してもらった人の一人だったのでお礼が言いたかったが直に行ってしまったのでそれは出来なかった。
「アガットさんがツァイスに来ていたのは知らなかったな。でも彼がここにいるという事はあの黒装束た
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