十三本目
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こちらへ来ていた。
多数のポケモンを従えて…
「エレン!エアカッター!
リム!ハイドロポンプ!
後の者は遠距離攻撃!
放てぇっ!」
先手必勝。
此方から攻める。
ロケット団は、テロリストだ。
奴等は正々堂々としたバトルなぞしない。
追い、囲み、潰す。
ならば、此方とて、下法を使うしかない。
「総員!抜刀!突撃!」
仮のトレーナーとして命ずれば、全員が剣を抜く。
本来斬属性攻撃を持たない者もが剣を持ち技を磨く。
文明を得た彼らに、果たしてニンゲンが勝てようか?
「風と嵐の神ルギアよ…」
矢筒から三本の矢を抜く。
つがえた弓を…放つ。
風を切り裂き直進した矢は、ロケット団のポケモンではなく、団員達を射ぬいた。
叫び声が上がる。
だけど…でも…!
「今までお前達が苦しめてきた者達の痛みを知れ…!」
続く矢で、更に射抜く。
痛みで指示を出せなくなり、ロケット団のポケモンが動けなくなる。
その好機を、彼女は逃がさない。
開始一分と経たず、ロケット団のポケモン達は瀕死に追いやられ、団員は撤退した。
「ティグル、追うぞ」
エレンの声に答えようとした時、弓から嫌な音が響いた。
見れば深いヒビが入っていた。
これでは、もう射てない。
「ティグル様」
隣で、ティッタが黒い弓を捧げるように差し出していた。
この弓からは、良くない何かを感じる。
だけど…
弓を受け取り、弦を弾くと、甲高い音が響く。
これなら…直ぐにでも使える…
握った感触も、今までのどの弓より馴染む。
いっそ、気味が悪いほどに。
まるで、自分を使えとでも言っているかのようだった。
「ありがとう。ティッタ」
side out
「ありがとう。ティッタ」
ティグルがティッタに礼を言った後。
彼らの下へ禿頭の男が走ってきた。
「ティグルヴルムド卿!」
ティグルは走ってきた男とティッタへ視線を向けた。
「ルーリック。この子を頼む」
それだけ言うと、ティグルはのってきたウインディに跨がった。
「あ、あの」
ティッタはエレンへ声をかけた。
「ん?なんだ?」
エレンの身長はティッタよりも五割程大きい。
「貴女はティグル様とどう言ったご関係なのですか?」
エレンはキョトンとした後、笑いながら言った。
「あいつは私の物だ」
ティッタは唖然としたが、直ぐにエレンを睨み付けた。
「あ、あたし負けません!」
「それは楽しみだ。奴等を片付けたら、ティグルの事についてじっくり
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