束ねるは星の息吹 輝ける命の奔流 其は……
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…ナイスコントロールです。」
「あらあら。」
得意げな小猫とどこか愉しそうな朱乃の2人。
続けて第二波。
今度は大気を大きく浸透させ、波紋状の衝撃波を生み出しながらある1人の堕天使の男がリアスとソーナ達の前方へと勢い良く墜落した。
その男こそ、此度の首謀者であるコカビエル本人に他ならない。
コカビエルは無様にも全身を隈なくグラウンドに埋没させ、満身創痍の状態と化していた。
その後コカビエルが何とか復活し、激情した様子を見せ勢い良くウィスに突貫したが相手にさえならなかった。
否、闘いと呼べるものでもなかった。
例えるなら、まるで蟻が恐竜に挑むが如き無謀な光景が前方に広がっていた。
堕天使の力である光力を無数に投げつけるも対するウィスは全くの無傷。
ウィスへと光力が直撃し、大爆発を引き起こしているにも関わらず、一切のダメージを受け付けていないのだ。
ならば接近戦で挑もうにもウィスには届きもせず、逆にコカビエルが創り出した光力の光が無残に砕け散る有り様。
対面するウィスはその場から一歩も動くことなくただ静観しているだけ。
ソーナ達はあの堕天使の幹部であるコカビエルが赤子の手をひねるように軽くいなされている事実に驚愕を隠せない。
匙に至っては眼球が飛び出しそうな勢いで前方の光景を見据えていた。
リアス達も同様の有り様であり、ウィスから目を離せないようだ。
兵士である一誠も匙と同じ様に目を大きく見開き、口をあんぐりと開けてしまっている。
やはりリアス達もウィスの超越的なまでの実力は予想外であったらしい。
前方を見ればウィスとコカビエルの両者の闘いとも呼べない戯れが終わろうとしていた。
「くそ!?何故だ!?何故、届かない!?」
自身の全力の光剣をいとも簡単に受け止められ、コカビエルは絶叫せざるを得ない。
ウィスは変わらずその場から動くことはない。
「なに、簡単なことですよ。貴方と私とではレベルが違うんですよ。レベルが…ね!」
次の瞬間、ウィスの紅玉の瞳が強く光る。
「……!?」
途端、コカビエルの身体に神速の不可視のラッシュが撃ち込まれ、コカビエルは上空へと吹き飛ばされる。
コカビエルは血反吐をぶちまけ、陥没する程の威力を秘めた余りにも重い攻撃をその身に受けた。
「はぁはぁ、ゲボォ…!はぁ…はぁ…、一体何者なのだっ!貴様はっ!?」
遂にコカビエルは満身創痍の血みどろの姿で叫ぶ。
眼前の理解不能の存在であるウィスに対して。
「そもそもエクスカリバーに対する認識そのものが私達との間では異なっているのですよ。」
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