神は既に死んでいる
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て自らを肯定するに不都合な"事実"こそが悉く真実なのです。」
「貴方方は事実の全てを知っているのですか?聖書の神が死した後世界にどのような影響を及ぼしたのか。現在の天界と神器のシステムを動かしているのは誰なのか。そして、貴方方が信仰していた聖書の神とは一体何者だったのか。」
ウィスは最早何の反応も返さないゼノヴィアとイリナの2人へと問い掛ける。
「最後に貴方方に言っておきます。神を盲目的に信仰し、神の声に従い行動することは一種の思考放棄、傀儡と化すことと何ら変わりません。何故なら、"信仰とは理解から最も遠い感情"だからですよ。」
それでも神を信仰し続けるのは貴方方の勝手ですがね、とウィスは彼女達の今後の人生を左右する言葉を放ち、口を閉ざした。
「リアス、魔王に連絡を取る必要はありません。」
続けて事態の収拾を行うべく行動しているリアスへとウィスは呼びかける。
「え…?でも今回の一件は私達では手に負えないと思って今すぐにでも連絡しようと思っていたのだけど…。」
妥当な判断だが、今回は例外だ。
「本来なら私は極力手を出すつもりはありませんでしたが、気が変わりました。今回の一件、私が取り持ちます。」
此度の騒動は自分が即刻、即座、即時に物理的に終わらせる。
此処でエクスカリバーを取り巻く聖剣計画とそのふざけた全ての問題に終止符を打つのだ。
「朱乃はコカビエルが所属する神の子を見張るものに連絡を頼みます。」
「はい、分かりましたわ。」
最も神の子を見張るものから派遣された使者が現場に到着したころには全てが終わり、残るは事後処理だけとなっているだろうが。
「木場は今回の件を生徒会に報告を。今夜の校舎を使用する許可を貰ってきてください。結界は不要とも伝えておいてください。」
「分かりました。」
ウィスの指示を受け、リアス達は即座に行動に移した。
▽△▽△▽△▽△
此処は深夜の廃墟。
駒王町の山脈の一つである山にその廃墟は建てられている。
この場には今回の聖剣騒動を引き起こした首謀者であるコカビエルが宙に座していた。
傍には狂気の聖剣計画を企てた張本人であるバルパー・ガリレイと同じく狂気のエクソシストであるフリード・セルゼンの姿が。
途端、廃墟の入り口は粉微塵に吹き飛び、大爆発を引き起こした。
「失礼。」
杖を打ち鳴らし、足を進めるはウィス。
「おんやー?こんな真夜中にこの廃墟に何の用…!?」
ウィスは聖剣の遣い手である白髪のフリードと肥えた身のバルパー・ガリレイの襟元を即座に掴み取
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