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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第662話】
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ヒルトが決めて!!」

「え?」

「わたくしか、それかソフィーさんとテーマパークに行くのか――選んでくださいまし!」


 突然の選択に、ヒルトは小さく頬を掻くと――。


「……じゃあ三人で行かないか?」

「「えっ!?」」


 セシリア、ソフィーの二人は互いに顔を見合わせる中、ヒルトは続けた。


「ぶっちゃけ二人の内の一人といってももう一人に悪いし、何よりそのパスポート日付一緒だろ? 片方断って無駄にするなら三人で行った方が良いだろうし」


 三人で――セシリアは勿論二人っきりの方が良いのだが、ソフィーはその案を聞いて胸の前で手を合わせて満面の笑みを浮かべた。


「それ、良いね♪ じゃあそうしましょう♪」

「ちょ、ちょっと待ってくださいまし! それですと三人で――」

「あははっ、あたしは三人で良いですよ♪ セシリアさんは、反対?」

「ぅ……」


 本心では反対だが、ここで反対すれば確実にヒルトはソフィーと二人っきりでテーマパークに行ってしまう。

 譲歩し、心で泣きながらセシリアは――。


「わ、わかり、ましたわ……」

「んじゃ、今週の土曜日に三人で行こうか」

「はい♪」


 ヒルトの言葉に元気よく返事をしたソフィー、セシリアも二人っきりではないがよくよく考えたら念願かなってのデートなのだ。

 何処かで二人っきりになるチャンスは必ずあると、そのチャンスを逃さないとセシリアは心に誓った。

 それはさておき、そんなやり取りを聞いていた一行が居る。


(聞いた? てかセシリア抜け駆けもそうだけど、よりによってソフィーまで!)

(ぅ……むぅ)

(嫁の浮気は許さん)

(ソフィーもやっぱりヒルトの事……)

(私……誘われない……)

(お姉さんを誘うより先にテーマパーク行っちゃうなんて!)

(お兄ちゃんのバカ!)

(ヒルトがデートとか、私は複雑!)

(き、君が女誑しだなんて……。 だ、だが……誘いを断らないのは優しさ故だと私は信じているぞ)

(ヒルトくん、エミリアも誘ってくれたら夜はいっぱいエッチしてあげるのに!!)

(あ、あはははは……。 な、何か心配だから私もテーマパーク行かなきゃいけないかな……)

(ヒルトとテーマパーク。 私はヒルトとなら何処でも楽しい)


 専用機持ちやヒルトに好意を抱くものがそれを聞いて思い思いに――週末は少し荒れそうな、そんな予感がしたヒルトだった。


「わふんっ?(皆何してるわんっ?)」
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