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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第662話】
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いく。

 一旦その案で終結し、女子も解散、一夏は成樹が部屋に送るということで残ったのはヒルトといぬきち、にゃん次郎だった。


「いぬきち、機嫌は直ったか?」

「わふっ(お肉食べたいわんっ)」

「そうか。 まあ機嫌良くなって良かったよ」


 頭を撫でると舌を出してヒルトの手をペロペロ舐めるいぬきち、にゃん次郎はヒルトの肩に乗ると小さく鳴く。


「みゃぅ……(貴方の部屋に引っ越そうかしら……)」

「にゃん次郎ももう大丈夫っぽいかな?」

「にゃあ……(結局何で追われたのかわからないわ……)」


 気分屋らしく、肩から降りると通路で身体を丸くさせた。

 いぬきちも尻尾を振り、にゃん次郎の周りをくるくる回っていると――。


「あ、ヒルト。 まだ部屋に戻ってなかったんだぁ?」

「ん? ソフィー?」


 現れたのはソフィーだった、両肩オフショルダーの服で白い肌が露となっていて、下は珍しくホットパンツだ。


「災難だったな、ソフィー」

「そうだよ! 思わず織斑さんをビンタしちゃったけど……。 ま、まああたしは直ぐにバスタオルを身体に巻いたから、見られてはないんだけどね、あはははは」


 ソフィーはそう言って笑みを浮かべるとヒルトも釣られて笑う。

 それを物陰で見ていたのはセシリアだった、手には昨日手に入れたばかりのテーマパークの一日パスポート。

 ヒルトからのデートの誘いがない中で業を煮やしたセシリアが用意した取って置き――ソフィーがいる中で渡してもいいのだが、一歩が踏み出せなかった。


「あっ、そうだ♪ ヒルトは遊園地って好き?」

「え? 嫌いじゃないけど――」

「良かった♪ ……実はね、テーマパークのパスポート貰ったのは良かったんだけど、その日はあたしと行く予定だった子が用事でいけなくなっちゃって……。 良かったら一緒に行かない?」

「え?」


 ソフィーが差し出したパスポートは横浜にあるテーマパークの物だった、ヒルト自身誘われるとは思っておらず、返事をしようとした時だった。


「お待ちくださいまし!」

「「えっ!?」」


 いきなり現れたセシリアに面を食らうヒルトとソフィー、歩いて近付くとセシリアも――。


「ヒルトさん! わたくしもちょうどそこのパスポートを手に入れましたの! ですから、わたくしと一緒にテーマパークを!」

「ちょ、ちょっとー!? セシリアさん! いきなり――」

「い、いきなりではありませんわ!! わたくしもヒルトさんをお誘いするつもりでしたもの! ソフィーさん、わたくしに譲ってくださいまし!」

「そ、それは……! うぅ……こうなったら――ヒルト! 
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