新たな高みを目指して
第5話 S級魔道士昇格試験 届け
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だろうが…私は信じてますから!!】
「―――――!!!!」
鎧の、少女の声を聞いた気がした
【オレもすぐそっち側に行く。だから落ちんじゃねェぞ】
「―――ァッ……!!」
また、今度は友の声を聞いた気がした
何故、この時二人の言葉を思い出すのだろうか…
思い出さなければ、このままゆっくり眠れたのに…
さっきまで入らなかった足に、力が入る
何も握られていない手を、強く握り、片方の手を膝について立ち上がろうと試みる
まただ…まだ、倒れねえ―――まだ―――
―――――あの人にまだ何も届けちゃいねェ…
―――――サイヤ人は戦闘民族、ならば――ここで倒れて何になる?サイヤ人は、この状況を楽しむべきではないのか?
――――彼らの応援、信頼をこのまま無にしてはいけないだろう
―――――そうだ、ならば、立ち上がるべきだ。楽しむべきだ。ここからが、本番だと。
そして、震えながらも立ち上がり、―――――ギルダーツに向けて挑戦的な笑みを無理矢理に浮かべる
手を拳にし、強く握りしめる。相手を、相手を殴るために。そして、倒すために
「なァ――ギルダーツ」
なら、行こう。ここからが、ここからが
「さァ…第二ラウンドと行こうぜ、ギルダァァァアアッツ!!!!!!」
雄叫びを上げてギルダーツに向けて本気の一撃をかける。ただのストレートパンチを、当然のように彼は受け流して肘での攻撃を自分に落とす。その肘を片方の手で受け止める。
受け止めた手から鋭い痛みが走るが、それを気にせずに右足の蹴りを放つ。
ギルダーツはそれに反応し、膝を上げて蹴りを足で止める。
まだギルダーツの肘から力を感じるのはまだそのまま落とそうと力を入れているからか、ならば一旦距離を取ってアレを仕掛ける―――――
右足を戻し、ギルダーツの肘を両手で精一杯押すために蹴りはなってその勢いでバク転をして距離を取る。
バク転中から片方の手だけでエネルギーをギルダーツに撃つ。
そのエネルギーさえもギルダーツは”クラッシュの魔法”でエネルギーを消し、またこちらの出方を見る
…あくまで仕掛けてこないで、カウンターに徹する気か…、―――――上等だ。
オレは自身の映像をギルダーツの周りに流すかのように残像を作る。勿論移動しなくてはならないからしながらギルダーツの周りに走り回り残像を作るだけだ。
ギルダーツは別に大したことないと見ているので、ここで―――――
「――――――――波ァァアアアッ!!!!」
両手から全力のエネルギーを溜め、ギルダーツのは背後に全てを放つ―――――
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