外伝〜槍の聖女流特訓法〜後篇(1章終了)
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れて様々な魔術を習得していた事は知っていましたが、まさか転移魔術まで習得した上レン教官のように転移魔術を戦闘中でも使いこなせるほどの使い手になっていたとは……」
エリゼ達の戦いをその場にいる全員が驚きや信じられない表情で見守っている中クルトは驚きのあまり絶句した様子で戦いを見守り、ユウナとアルティナはそれぞれ驚きの表情で呟いた。その後模擬戦は膠着し………制限時間を過ぎた事を確認したリィンの終了の合図によってエリゼ達は模擬戦を終了した。
「ハア、ハア………何とか耐えられたわね………」
「ハア……ハア………ふふっ、記録更新、ですわね………」
戦闘が終了すると安堵や疲労によってエリゼとアルフィンはそれぞれ地面に膝をついて息を切らせ
「お、驚きましたわね………手加減していたとはいえ、たった二人で分校長の攻撃に10分も耐えたなんて……」
「うふふ、しかもアルフィン夫人はレンやエヴリーヌお姉様みたいに転移魔術を戦闘に組み込める程魔術師として成長していたとはレンも予想外よ。」
「クク、ひょっとしたら1年半前の支援課(お前達)よりも実力はあるんじゃねぇのか?」
「いや、さすがにそれは過剰評価………とも言えなくはないか……?手加減した状態とはいえ、あの”鋼の聖女”相手に10分も耐えた所か反撃までしたしな………おい、リィン。このままエリゼちゃん達が強くなり続けたら、お前、将来絶対嫁達に尻にしかれる事になるんじゃねぇか?」
「ハ、ハハ…………」
「アハハ………そ、それよりも、さっき皇女殿下は”今日もお願いしますわ”と仰っていましたけど、もしかしてお二人は既に分校長との模擬戦を何度も経験しているのですか?」
二人の様子をセレーネは目を丸くし、レンは感心した様子で見守り、口元に笑みを浮かべたランドロスの指摘に苦笑したランディだったがすぐに表情を引き攣らせ、そしてリィンに同情し、同情されたリィンが乾いた声で笑っている様子を苦笑しながら見守っていたトワはアルフィンにある事を訊ねた。
「ええ。皆さんが学院に通い、宿舎に戻ってくるまでの間はわたくしとエリゼは鍛錬する時間を作れるくらいの余裕はありましたから、その時にサンドロッド卿にお付き合いしてもらったのです。1年半前の内戦でわたくしは嫌と言うほど自分の無力さを思い知りましたから………また1年半前のような出来事が起こった時自分の身は自分で守れる為にサンドロッド卿に鍛えて頂いたのですわ。お陰様で、猟兵のような裏の使い手達に襲われてもある程度自衛できるくらいまでは実力をつけられたと思っていますわ。」
「分校長相手に10分も耐えた時点で、”ある程度自衛できる”というレベルをとっくに超えていると思うのですが。」
「ハハ……今の皇女殿
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