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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜槍の聖女流特訓法〜後篇(1章終了)
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「ふふっ、それについてはすぐにわかりますわ。―――リィンさん、最後の模擬戦の合図はリィンさんにお願いしていいですか?」

「あ、ああ。分校長、制限時間はどのくらいで二人の勝利条件はどういう条件ですか?」

アルフィンに促されたリィンは頷いた後リアンヌ分校長に訊ねた。

「制限時間は10分で、二人の勝利条件は制限時間が過ぎるまで先程の模擬戦同様力を5分の1に抑えた私との戦いで、どちらとも戦闘不能にならずに耐える事です。」

「な――――………わかりました。――――双方、構え。」

リアンヌ分校長の答えを聞いたその場にいる多くの者達が驚いている中一瞬絶句したリィンだったがすぐに気を取り直して開始前の言葉を口にした。

「――――始め!」

そしてリィンの開始の合図によってエリゼとアルフィンはリアンヌ分校長との模擬戦を始めた。5分の1の力しか出していないとはいえ、生徒達を一瞬で無力化したリアンヌ分校長の猛攻をたった二人で耐える事はできないとその場にいる多くの者達が予想していたが、その予想は大きく外れる事になった。



「ハァァァァァ………ッ!」

「聖なる守護を――――聖護の結界!!」

リアンヌ分校長による超高速の連続突きに対してアルフィンは神聖魔術による光の結界を展開して防ごうとしたが、結界はリアンヌ分校長の攻撃によって罅が入り始めた。

「貫け―――レイ=ルーン!!」

「!」

リアンヌ分校長の攻撃によってアルフィンが展開した結界が破壊されようとしたその時、エリゼは片手から収束した魔力のレーザーを解き放ち、襲い掛かる魔力レーザーを見たリアンヌ分校長は回避する為に攻撃を中断して側面に跳躍し

「疾風の爪にて引き裂かん―――ガスティーネイル!!」

「セイッ!ハアッ!」

更にアルフィンが発動したアルフィン専用の魔導杖(オーバルスタッフ)による特殊魔法(アーツ)の一つであり、敵の空間の周囲から発生させた風の爪による連続攻撃に対してリアンヌ分校長は槍を振るって襲い掛かる爪を斬り裂いた。

「貫け―――――シュトルムランツァー!!」

「!」

「えいっ!」

二人の攻撃を全て防いだリアンヌ分校長は反撃にクラフト―――シュトルムランツァーで二人に襲い掛かったが、エリゼは大きく側面に跳躍し、アルフィンは転移魔術を即座に発動してリアンヌ分校長の反撃を回避した。

「……………」

「う、嘘………あたし達みたいに瞬殺されるどころか、たった二人で耐えているじゃない……!」

「エリゼ様はともかく、アルフィン様まであのような戦闘能力があった上転移魔術まで習得していたとは………シュバルツァー家に来てからのアルフィン様は時折ベルフェゴール様達によって鍛えら
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