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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜槍の聖女流特訓法〜後篇(1章終了)
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「分校長―――”槍の聖女”が凄まじい強さである事はわかっていたつもりだったけど、予想―――いえ、予想以上の強さだったわ………”次元が違う”とはこの事を言うのでしょうね……」

「しかも”本気”を出していない状態であんな威力とか、分校長が”本気”を出せば一体どんな威力になるんだい………」

「ハハッ、まさに伝承通りの強さの一端を体験した気分だ……!」

戦闘不能になった生徒達がそれぞれうめき声を上げている中ティータとゼシカ、レオノーラは疲れた表情で呟き、フレディは感心した様子でリアンヌ分校長を見つめ

「クッ、5分の1の実力でこれ程の戦闘能力だと………?分校長を過小評価し過ぎていた情報局の連中には後で抗議と分校長の推定脅威度の変更を要請しておく必要がありそうだな………!―――ハーシェル教官、分校長が攻勢に出て、我々を何秒で無力化した!?」

ミハイル少佐は唇を噛みしめて情報局に対する恨み言を呟いた後ある事を思い出してトワに訊ねた。



「え、えっと………8秒05です………」

「じゅ、10秒どころか、たった8秒であたし達全員を無力化って……!」

「ク………ッ!」

「やはりクラウ=ソラスの障壁でも防げませんでしたか………宿舎に戻ったらセティさん達にクラウ=ソラスの障壁の強化を依頼する手紙を書いた方が良さそうですね………」

「――――――」

トワの答えにその場にいる全員が驚いている中ユウナは信じられない表情をし、クルトは悔しさによって唇を噛みしめ、静かな表情で呟いたアルティナの意見にクラウ=ソラスは機械音を出して返事をした。

「―――お疲れ様でした。では今戦った方達は下がり、エリゼとアルフィン殿は前に出てください。今日最後の模擬戦を始めます。」

「―――かしこまりました。」

「―――今日もお願いしますわ。」

(今日”も”………?)

「おい、リィン!幾ら何でも手加減した状態とはいえ、”鋼の聖女”相手にたった二人で挑むのはヤベェんじゃねえのか!?止めた方がいいんじゃねぇのか!?」

「そ、そうですわよね……?手加減した状態とはいえ分校長に挑むのでしたら、最低でも4人は必要と思いますし……」

リアンヌ分校長に名指しされた二人がそれぞれ会釈をしている中アルフィンが呟いた言葉が気になって考え込んでいるリィンにランディは焦った様子で訊ね、ランディの意見にセレーネは戸惑いの表情で頷いた。



「心配は無用よ、セレーネ。”私達の場合は慣れている”もの。」

「な、”慣れている”って、一体何に”慣れている”んですか……?」

(まさか………)

セレーネの心配に対して答えたエリゼの答えが気になったユウナが戸惑っている中ある事を察したクルトは信じられ
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