外伝〜槍の聖女流特訓法〜後篇(1章終了)
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―」
「しかもあれでまだ5分の1の実力しか出していないそうだからな………伝承通りまさに”至高の武”を示す強さだな、”槍の聖女”は………風の祝福を――――加速!!」
アルティナは疲れた表情で答えた後オーブメントを駆動させ、クルトは真剣な表情で絶え間なく繰り出される生徒達の攻撃を次々と回避するか防ぎ続けるリアンヌ分校長を見つめた後支援魔術を発動して自身の身体能力の強化をした。
「―――10分経過!」
するとその時時間を計測していたトワがその場にいる全員に聞こえるように大声で時間の経過を告げた。
「じゅ、10分が経過したという事は………」
「ぶ、分校長が攻勢に……!」
「落ち着け!まず接近戦用の武装を持つ者達は――――」
トワの宣言によってその場にいる全員が血相を変えている中サンディやシドニーが不安そうな表情をし、生徒達の動揺に気づいたミハイル少佐が生徒達を落ち着かせて新たな指示を出そうとしたが
「――――終わりです。」
「へ――――」
「え…………」
「な―――――」
リアンヌ分校長は一瞬で力を溜め終えた槍を一振りし、リアンヌ分校長の攻撃にユウナやアルティナ、クルトが呆けた声を出したその時リアンヌ分校長の槍の一振りを受けた生徒達全員とミハイル少佐は全員大ダメージを受けて吹き飛ばされ、地面に膝をついた!
「―――そこまで!勝者、リアンヌ分校長!」
「槍の一振りで起こした衝撃波によるい、”一撃必殺”………」
「えっと……わたくし達はその場にいませんでしたけど、ランディさんやロイドさん達も湿地帯の奥地で分校長によってあっという間に無力化されたとの事でしたけど……先程のような攻撃だったのですか?」
「いや………俺達の場合は一呼吸で数十放った超高速の突きだから、あいつらの方がまだマシだ………ったく、相変わらずの”化物”っぷりだぜ。」
「クク、しかし主任教官殿もそうだが、”リベールの異変”や”影の国”を経験していたラッセル家の才媛まで瞬殺するとはさすがは元結社最強の使い手にして、”メンフィルの守護神”の生まれ変わりじゃねえか!」
「ふふっ、幾ら他の生徒達と比べると実戦経験が豊富で、体力もついているティータでも相手が悪すぎたわ。まあ、”影の国”の時みたいに”オーバルギア”を使えばもうちょっと耐える事はできると思うわよ?」
トワが終了の合図をするとリアンヌ分校長の攻撃によって無力化されたユウナ達を見たリィンは口をパクパクさせ、表情を引き攣らせたセレーネに視線を向けられたランディは疲れた表情で答え、興味ありげな表情を浮かべているランドロスの言葉にレンは苦笑しながら答えた。
「は、はうう〜……”オーバルギア”が使えればもうちょっと耐えられたかな……
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