外伝〜槍の聖女流特訓法〜後篇(1章終了)
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うう〜……アガットさんやお姉ちゃん達もいないのにシルフィアさんに挑んで10秒も耐えられるかな……?ううん、わたしもあれから成長したって事をシルフィアさんにも知ってもらう為にもがんばらなくっちゃ!」
(フフ、さすがに皆さん、先程のサンドロッド卿の言葉には頭が来たみたいね。)
(それはそうでしょう……たった一人で、しかも手加減した状態で自分達全員を無力化すると宣言されたんだもの………)
怒り心頭の様子で声を上げてガンブレイカーを構えたユウナに続くようにアルティナはユウナの言葉に頷いた後クラウ=ソラスを自身の背後に現れさせ、クルトは決意の表情で双剣を構え、ユウナ達に続くように他の生徒達も戦意を高めて武装を構えている中唯一人リアンヌ分校長の化物じみた強さを正確に理解していたティータは疲れた表情で溜息を吐いたがすぐに気を取り直して自身の武装である導力砲を構え、生徒達の様子を見守っていたアルフィンの小声にエリゼは苦笑しながら答えた。
「ハーシェル教官、戦闘開始と終了の合図、そして時間の計測をお願いします。」
「は、はい……!えっと……双方、構え!」
リアンヌ分校長の指示に頷いたトワが開始前の言葉を口にするとユウナ達はそれぞれ戦闘の構えをした。
「――――戦闘中の指示は全て私が出す!決して私の指示無しに動くな!」
「イエス・サー!」
「―――始め!」
そしてミハイル少佐の指示に生徒達がそれぞれ頷いたその時、戦闘開始の号令がかかり、ユウナ達はリアンヌ分校長に攻撃を仕掛けた。奇襲を受けたとはいえ、結社の人形兵器を撃退する事ができた第U分校の生徒達に加えて鉄道憲兵隊のエリートであるミハイル少佐の指示や援護に対してリアンヌ分校長は本気を出していない状況に加えて一人だった為、ダメージは受けるかと思われたが、リアンヌ分校長は生徒達の攻撃に加えて指示の最中に時折後方から銃やアーツによる攻撃を仕掛けてきたミハイル少佐の攻撃も全て回避するか、防ぎ続けていた。
「セイッ!」
「うわっ!?」
「っ!?」
「キャアッ!?いたた………ど、どうなっているのよ………!?さっきから絶え間なく、しかも必ず複数で攻撃を仕掛けているのに、全部避けられるか防がれてばっかりじゃない!大地の癒しよ――――大地の恵み!!」
リアンヌ分校長のカウンター攻撃によって他の生徒達と共にふっ飛ばされたユウナは信じられない表情でリアンヌ分校長を見つめた後治癒魔術を発動してリアンヌ分校長のカウンター攻撃によって受けたダメージを回復し
「というかアーツや魔術、クラウ=ソラスや導力銃のレーザー、更には導力砲の砲撃すらも戦技で全て無効化するとか、どう考えても物理法則を無視しているとしか思えないのですが。アークス駆動―――
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