レーティングゲーム─終極─
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られたとはいえ、この技はこれまで一度たりとて彼女は遣ったことなどない。
当然、リアスに強いられる負荷は相当なものだろう。
だが、それでも…!
『いいですか、リアス。貴方の滅びの魔力はレーティングゲームにてライザーを倒す上で必ず必要となってくるはずです。しかし、現状のリアスにライザーを倒す力はありません。』
ウィスは必死に耳を傾けるリアスに教授する。
『…ですが、力も遣い様です。リアスの滅びの魔力も極めれば強力な武器になるはずです。』
空へと掲げた指先に発生させた球状のエネルギーを天に届かんと言わんばかりに巨大なものへと変化させるウィス。
本人曰くこのエネルギーは惑星そのものさえ破壊する威力を秘めているらしいのだが、リアスは何も聞かなかったことにした。
あの時にウィスが行使していた技を模倣する。
本人からあの技のコツとノウハウは聞き及んでいる。修行の期間中にウィスから幾度か教授もしてもらった。
今は何としてでもこの技を完成させ、ライザーをリタイアさせる。
「一誠、もっとよ!」
「はい、リアス部長!赤龍帝からの贈り物!」
限界以上の滅びの魔力を放出させるリアスへと一誠は己の神器にて生成した魔力を彼女へと譲渡する。
譲渡に続く譲渡。
瞬く間にリアスが有する魔力は高まり、その存在を圧倒的なものにしていく。
本来ならば彼女1人では辿り着かない境地へとリアスは至った。
彼女特有の能力である滅びの力を帯びた魔力が圧縮され、紅みを帯びた魔力が彼女の掌から流れ出す。圧倒的なまでの魔力が凝縮された紅き球状の玉が創り出されていった。
見れば電磁波とも呼ぶべき魔力の高まりが周囲に迸り、地面に亀裂を生み出し、周囲の空間を歪ませていく。
リアスの顏は曇り、汗を垂れ流している。
手は震え、魔力が今にも暴発し、爆発してしまいそうだ。
だがそれでもリアスは物体の生成を止めることはしない。
「……!?」
あれは拙い。
朱乃達と交戦していたライザーはリアスが創り出しているものの脅威を即座に理解する。
あれは自身にも届きうる刃だ。
不死鳥である自分を滅びし得る力なのだと。
ライザーは即座にリアスをリタイアさせるべき攻撃を放とうとするも…
「リアスの邪魔はさせませんわ!」
「手出しはさせない!」
「貴方の相手は私達です…。」
だがまたしても朱乃に、木場に、そして小猫に邪魔されてしまう。
己の主であるリアスを守るべく彼女達はライザーへと立ち向かう。
見事なまでのコンビネーションだ。
「邪魔だ、貴様ら!」
周囲一帯にフェニック
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