レーティングゲーム─終極─
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爆音が鳴り響く。
それに伴う爆風と爆煙も周囲へと吹き荒れる。
今や辺り一帯は両陣営の激しいぶつかり合いの影響で大きく崩壊していた。
先程まで校舎であった建物は見事に壊れ、粉砕し、瓦礫の山と化している。
大地はフェニックスの業火により燃え、焼け爛れる。
周囲一帯を魔力の高まりが支配し、絶えず両者の姿を爆煙の中へとくらませる。
そして再び両者は激突した。
「雷光よ!」
上空から降り落ちるは朱乃より放たれた堕天使の雷光。
彼女は全力で、容赦することなくライザーに向けて放った。
「小賢しいわ!」
だがライザーはフェニックスの炎を燃え上がらせ、腕を振るうだけで掻き消してしまう。
朱乃が放った雷光はフェニックスの炎に圧し負け、彼女は吹き飛ばされてしまった。
「きゃあ!」
「朱乃さん!」
神器に埋め込まれた宝玉を発光させ倍加効果を蓄積させている一誠が叫ぶ。
だが今の彼に出来ることなど存在しない。
自分はただ好機を待つのみ。
現在、一誠とアーシア、王であるリアスを除く朱乃達は時間稼ぎをすべく、眷属全員にてライザーへと向かっていた。
全ては敬愛する主であるリアスをこのレーティングゲームで勝たせるために。
「魔剣創造!」
己の主であるリアスを援護すべく、今度は木場が対処する。
途端、数多の武器が宙へと顕現する。
木場はそれら全てを即座にライザーへ向けて、勢い良く解き放った。
「ぐ…っ!」
朱乃の攻撃に対処していたライザーは木場の攻撃を躱せない。
身体の至る箇所に数多の武器が突き刺さり、ライザーは苦悶の声を上げる。
「まだだ!」
木場はライザーに反撃の隙を与えない。
即座に、神器で創造した武器に内包された魔力を暴発させ、爆発させる。
その身に一身にその爆発を受けることになったライザーの身体は文字通り爆発四散した。
だが…
「く…っ!フェニックスを…!フェニックスの力を舐めるなー!!」
多勢に無勢。
圧倒的に数で不利な状況であるにも関わらずライザーは臆さない。
吹き飛んだ己の四肢を即座にフェニックスの力で再生させ、眼下の木場へと炎を振り下ろした。
「…!?」
自身の渾身の一撃を容易く対処された木場は動揺の余りその場で硬直してしまう。
だがそれも刹那の一瞬。
即座に自身の眼前に神器で生み出した剣を出現させ、一種の盾を創り出すことでライザーの攻撃を防御する。
「…く!?」
だがフェニックスの炎は瞬く間に木場が創り出した盾を融解させ、消失させた。
木場は後退し、ライザーの炎を何とか回避する。
無論、無傷と
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