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真田十勇士
巻ノ百三十四 寒い春その十二
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 講和の話をする為にだ、その利を解くこともだ。
「出来ぬ、これではな」
「どうにもなりませぬな」
「講和の話は終わりじゃ」
「戦ですか」
「そうなる、これで主馬の声が強くなりな」
 自身の暗殺の黒幕であろう彼のだ。
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