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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
229 二回目の個人授業
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そして今日は10月半ばのとある土曜日で、今学期始まって初めてホグズミードへ行くことが出来る日であるが、外は生憎の荒れ模様。……いつもならホグズミード行きを辞退しようかとも考えていたのだろうが、どうしても今日はホグズミードに行きたかった。

その理由は、一口に言ってしまえば、ケイティ・ベル──ケイティを助けたかった。

ケイティは俺達の一つ上の7年生で、グリフィンドール・チームのキャプテンを務めてくれている。

もし、ここでケイティが知識£ハり聖マンゴ¢翌閧ノなったら半自動的に同じ7年生の、今はキーパーの補欠メンバーであるコーマック・マクラーゲンがキャプテンになってしまう。

……そしてマクラーゲンは俺がチェイサーも務められるのを知っているので、俺をケイティの後釜に押し込み──そして、マクラーゲン自身は悠々とキーパーとしてゴールの前に鎮座しながらキャプテンとして俺達に檄を飛ばすだろう。……そんな事、考えるだけでもゾッとしない。


―マクラーゲンがグリフィンドール・チームのキャプテンになったらボクはヤツを銃殺≠オてやる―

―マクラーゲン? 真っ平ゴメンよ。あれと付き合うくらいならクラッブとゴイルに文字を教える方が方が何倍もマシだわ―


アニーやハーマイオニーからもそんな風に言われているあたり、マクラーゲンの為人(ひととなり)が判るだろう。

(さてホグズミードに着いたわけだが…)

ケイティを助ける決意を新たにしたり、マクラーゲンを内心でディスっている内にいつの間にかホグズミードに到着していてた。

……マルフォイがホグズミードに来ていない事気掛かりだったが──取り敢えずバタービールで一杯やろう≠ニ云うことで入った【三本の箒】で直ぐ様駆け込んだトイレの個室で、先日マルフォイが【ボージン・アンド・バークス】で検分していたネックレスを思い浮かべながらその呪文を行使した。


――“来い(アクシオ)”


俺の呼び寄せ呪文≠ヘいつも通り十分に機能して、あっという間にそのネックレスは俺の手元にやって来た。そのネックレスを杖の前に浮かべつつ、決して触れない様に注意しながらタンクの上に置く。

それから…


――“消えよ(デリトリウス)”


このネックレスは、詮索センサー≠ノ引っ掛かってしまったりと、百害有って一利無しなシロモノなので一も二もなく消失呪文≠掛けると、(たちま)ちネックレスは霞の様に消えた。

本懐を遂げ、それからトイレから出てバタービールの味に思い馳せながら、アニーとハーマイオニーに合流する。

「あ、ロン」

「スッキリしたよ」

「止めてよね。……ロンはいつも通りバタービールでしょ? 頼んで
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