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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
228 6年目のホグワーツ
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予習の賜物≠ニ(うそぶ)たのだが、そこら辺は詳しく語らなくともいいだろう。

「……幸運の液体>氛汞フェリックス・フェリシス=c。なんか手に入っちまったが、これといった使い道が思いつかないんだよなぁ」

「そうね、私達ってツイてない日≠チてまず無いものね」

「……まぁ、贅沢な悩みなんだろうけど、確かにそれはあるかもねぇ」

寮の談話室で、4時間は継続すると云うフェリックス・フェリシス≠ェ入った小瓶を人差し指と親指でで摘まみながら何と無しにそんな事を呟けば、ハーマイオニーとアニーから同意の言葉が返ってくる。

確かにアニーとハーマイオニーが同意してくれた様に、贅沢な悩みではあるが──一週間悩んでみても俺、アニー、ハーマイオニーの三人には幸運にならなければならない状況≠ニ云うものが思い付かなかったのだ。

……しかし俺は、アニーとハーマイオニーには上の会話で嘯いてはみたものの、フェリックス・フェリシス≠フ取り敢えずの使い道は決めていた。

(……まぁ、アニーが使っちまった時の保険だな…)

「……ロン、なんか失礼な事考えてない?」

「いいや、別に──おっと、もう20時の15分前だ」

フェリックス・フェリシス≠フ使い道として、アニーからしてみれば憤懣(ふんまん)するだろう事を考えていたら、アニーからジト目が飛んでくる。そんなアニーの視線から目を逸らすように右腕に嵌めてある腕時計に目を落としてみれば、長針と短針は19時45分を指し示していた。

今日の20時に、アニーはダンブルドア校長から個人授業≠ニして校長室に呼び出されている。……そして俺とアニーには日本人らしく時間前行動≠ニ云う観念が根深くこびりついている。それに乗らない手はは無かった。

アニーも腕時計を見て、俺の話題転換が真っ赤な嘘では無かったのを悟ったのかため息を()いてから“透明マント”を取り出すと談話室から──そして、グリフィンドール寮から早足で出ていった。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE アニー・リリー・ポッター

「アニー」

「校長先生、あの後の三人は…?」

「オグデンはあの15分後に魔法省に応援を呼び、モーフィンと老ゴーントを逮捕した。……メローピーは当然ながらお咎め無しじゃ」

ダンブルドア校長先生の声に引かれる様に、“憂いの(ペーシーブ)”──憂い≠ニして入れた記憶を再生出来る魔法具から頭を離す。

ダンブルドア校長先生に見せてもらった記憶の持ち主は魔法法執行部≠ノ所属していたボブ・オグデンと云う人物で、すでに故人らしい。

そして記憶の内容をざっくりいえば、魔法法に違反したモーフィン・ゴーントに
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