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この素晴らしい錬金術で祝福を! 3
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るぞ。外だとマウンテンバイクが必要にになるがな。ママチャリなら2万エリス、マウンテンバイクなら5万エリスだ」

「あると楽に、いや、持ち運べるものを考えると微妙か」

「カゴも売ってやろうか?」

「カゴってめぐみんが使ってるあのカゴ?」

「アレと同じ物は売れないが、容量10個のカゴを大特価、100万エリスで売ろう」

「高っ!!」

「よく考えろ、質量体積を完全に無視して10個も入るような手持ちサイズのカゴが100万だぞ」

「そう言われると安い。でも、そこまで手持ちが」

「それを解消できそうなのが今回の招集だ」

そんな話をカズマ君としているとルナさんがキャベツの襲来と買取価格を大声で宣言する。

「この世界のキャベツは空をとぶんですか!?」

「サンマは畑に生えてるぞ」

「知ってるよ!!」

「この世界はそんな物だ!!諦めろ!!アーランドも栗は海に落ちてるし、うには木になっているからな」

「逆でしょう普通!!」

「諦めろ。オレは諦めた」

最終的にはどっちも武器なんだからな。中身は錬金術師が美味しくいただきました。醤油の錬金が死ぬほど面倒だったから、普通に醸造してたのは良い思い出だ。なお、日本酒は師匠にくすねられるので作らなかった。

「とにかくキャベツ狩りに行くぞ。ロールキャベツにすると肉に負けないぐらいしっかりとしたキャベツが美味いんだよ。1玉1万エリスもするからな。神界の野菜には劣るが好きなんだよな」

「深海?」

「師匠が面白そうなものを見つけたとか言って古代の遺跡の装置を動かしたら神界へのゲートだったみたいでな。ちょうど他の場所から乗り込んできていたグンナルとか言う男と意気投合して暴れるのを何とか抑える際に幾つか天界では貴重な素材と交換で貰ったんだよ。あれは美味かった。師匠も美味かったからと度々襲撃をかけていたけどな」

「最悪な人ですね!!」

「人としては終わっていても錬金術師としては並び立つ者が居ない人だからな。錬金術の腕だけは尊敬できるよ」

本当に錬金術の腕だけは尊敬できるんだよ。チートで才能が上がった今ですら追いつけるかどうかといった所だ。

「師匠、速く行かないでいいんですか?」

「そうだな。そろそろダウンしてる奴らが増えている頃だろう。オレは一番最後まで手を出すつもりはないからな」

ママチャリをこいで街の外を目指す。カズマ君も横を走って着いてこれている。着実にレベルを上げているみたいだな。外に出てみればちょうど群れの本隊が到着しようとする頃だった。他の奴らは半分ぐらいが沈んでいた。収穫されたキャベツはアクアが水を生み出して冷やしている。いつの間にか居なくなっていたと思ったらそんな仕事にありついていたのか。


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