この素晴らしい錬金術で祝福を! 3
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ポーション瓶が飛んできた。躱した所で中身が爆裂ポーションだと気付いて慌ててクリスを抱きかかえるように押し倒してコートの中に避難させる。同時に爆裂ポーションが道に落ちて大爆発を起こす。
「無事か、クリス」
「今のって爆裂ポーションだよね」
「ドジっ娘店長がころんだ拍子に手放して飛んできたんだろうな。変なアイテムが多いから迂闊に触れるなよ」
店から他に危険物が飛んでこないのを確認してから立ち上がり店に入る。
「ウィズ!!アイテムを扱う時は注意しろとあれほど言っただろう!!」
「ごめんなさ〜い」
ころんだままの体勢でウィズが謝ってくるが、周囲や背中にもアイテムが落ちていて迂闊に動けないようだ。アイテムを回収してやろうとしたところで、背後でクリスの気配がエリスに変わったのを感じる。そして魔力が高まる。慌ててコートをウィズに被らせる。
「セイクリッド・ターンアンデッド!!」
「いきなり上級魔法だと!?」
コートの特殊機能を発動させて外界の影響を完全にカットしてウィズを守ってからエリスに飛びかかる。
「いきなり何をしてるんだ!!」
「放して下さい!!こんな街中にリッチーが居るなんて!!私が浄化します!!」
「落ち着け馬鹿!!ウィズは不可抗力でリッチーになった存在で魔王軍より人間よりの存在だ!!」
「それでも死者がこの世にいるのは許されないことです!!」
「それを言い出すとオレとか他の転生者も許されない存在だし、それを作ってるのはエリス達だろうが!!」
そう言うとエリスが一瞬だけ止まるが再び振りほどこうとする。
「それはそれ、これはこれです!!」
「ええい、このポンコツ女神2号が!!ウィズ、とにかく一旦逃げろ!!そのコートは手放すなよ!!素でも全属性70%カットが付いてるからな!!オレが探し出すまで逃げ続けろ!!」
ちなみにポンコツ女神1号はアクアだ。すでにカズマ君に借金をしている状況だからな。しかも酒の飲み過ぎで。呆れて物が言えなかった。ウィズが何度も頭を下げながら裏口から飛び出していく。
「放して下さい師匠、あのリッチーを殺せない!!」
「ウィズを殺されると面倒なんで却下!!落ち着ぐえ!!」
暴れていたエリスの手が棚に当たり、何らかのポーション瓶がオレの頭に直撃して煙が広がる。なんとなぁく、そう、本当になんとなぁく嗅いだ覚えのある匂いが何だったか考えようとして、気づくとエリスを押し倒してやっていた。結構な回数をやったのかドロッドロのグッチャグチャになっている。視界の端にサキュバスの店で使う精力剤の瓶が転がっている。
ああ、なるほど。妻に盛られた薬と同じ物か。エリスも呼吸を整えながら、周りを見渡し始める。エリスも薬の効果下
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