暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜西風の絶剣〜
第41話 黒いオーブメント
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「立ち振る舞いに隙がなくてその……失礼ですが一瞬警戒してしまって……すいません、変な事を聞いたりして」
「構わないわ、それにしても流石はあの八葉一刀流の使い手の事はあるわね。ある程度は抑えていたんだけど感づかれるとは思ってなかったわ」


 キリカさんが八葉一刀流の事を話したので俺は驚いてしまった。


「俺が八葉一刀流を学んでいることを知っているんですか?もしかしてキリカさんは同門の方なんですか?」
「残念ながら私は違う流派よ、あなたのことはアイナから聞いてるわ。危なっかしいお人よしの子がそっちに行くからよーく見張っていてね、と言っていたわ」
「アイナさん……」


 俺はアインさんに信頼されているのかされてないのか分かんなくなってきたよ、そりゃ問題を起こしたりしたかも知れないけど殆どがオリビエさんのせいじゃないか。


「ん、まあリートは危なっかしいとは思うから間違ってはないと思う」


 しまいにはフィーにまで言われるし……そんなに危なっかしいのか、俺は。


「ご、ごほん。キリカさん、話は伺っていると思いますが、エステルさんとヨシュアさんは何処でしょうか?早くこのオーブメントを渡したいんですが……」
「既に話は聞いているわ。ただその二人はまだツァイスに到着してないわね」
「あれ?そうなんですか。参ったな、早く来すぎてしまったか……」


 まさかエステルさんとヨシュアさんがまだ来てなかったとは思ってなかった。困ったなぁ……


「それなら二人が来るまで街の観光でもしてきたらどうかしら?」
「えっ、いいんですか?」
「何時来るか分からないしお客様をただ待たせておくのも悪いわ、二人が来たら話は伝えておくから今は時間を潰してきたらどうかしら?」
「うーん、どうしようか……」


 仕事も終えずに遊ぶには猟兵としてプライドが許せないんだよなぁ……でもこのままここでボーッとしてても邪魔になりそうだしここは甘えておくか。


「分かりました。お言葉に甘えて少しこの街を周ってきます」
「ええ、楽しんでらっしゃい。でも街道には行かないでね、流石に分からなくなってしまうから」
「了解です。じゃあフィル、行こうか」
「うん。キリカ、また後でね」


 キリカさんに挨拶をして俺とフィーはツァイスの街を観光することにした。


「さてと、まずは何処に行く?」
「適当にブラつきながら考えようよ、どうせこの街の事は詳しくないし」
「確かに初めて知らない街に来たら取りあえず地理を覚える癖が出来てるしそうするか」
「うん、それじゃレッツ…」
「はわわ、急がなきゃ急がな……きゃあ!?」
「リート!?」


 ぐわぁ!?背中に鈍い痛みが走ったぞ!?何が起きたんだ?俺は痛む背
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ