第33話 混乱の帝国
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を聞いて上機嫌に成ったフリードリヒ四世は侍従に抱えられるように退室していった。その姿を見て4人はイゼルローン要塞修理と懲罰人事とフェザーン対する対応を考えて、ため息を吐きながら退室していくのであった。
帝国暦483年5月1日
■フェザーン自治領 自治領主オフィス
「なんだと、イゼルローン要塞に同盟が攻め込んだだと」
ウィスキーを飲みながら、寛いでいたアドリアン・ルビンスキーはボルテックからのいきなりの報告にグラスを落としてしまった。
「はい、同盟は30日イゼルローン回廊へ進入し要塞へ攻撃を開始したようです」
「報告では5月15日前後が攻撃予定日だったはずだ、早い早すぎるぞ」
「途中で作戦変更が為されたのでしょうか?」
「うむ。手に入れたの物が未完成であったにかも知れんが、此は不味いかもしれんな」
「不味いと言いますと?」
判らないのかボルテックよ、だからお前は補佐官止まりなのだ。
「我らが、帝国へ伝えた情報では5月中旬が作戦決行日だ。それが半月もずれたなら、我らが意図的に遅らせたと邪推されるおそれがある」
「まさか・・・・」
青くなるな、ボルテック、顔に出るようではまだまだだな。
「ボルテック、直ぐにレムシャイド伯爵に面会し意図的でない事を伝えてくるのだ」
「判りました」
行ったか。しかし同盟めどういうつもりだ。何か変更があったのか、単なる偶然か、それとも罠か?なんにせよこのアドリアン・ルビンスキーは負けんよ。それにどうせ作戦は同盟の失敗に終わるのでから、半月程度の誤差は何とでも無いからな。
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陛下の酔っぱらい振りを書いたのですが、言葉足らずだったようなので、後に付け足しました。並行追撃を味方殺しと書いてあり。それが間違えではとご指摘があった為。
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