暁 〜小説投稿サイト〜
初レギュラー
第五章
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「グラビアもあるかもね」
「声優雑誌ってそうしたこともありますしね」
「あるでしょ、だから有紗ちゃんもよ」
「グラビアもですか」
「あるかもね、うちの事務所水着はしないけれど」
 それでもというのだ。
「可愛い服とか着てメイクもしてね」
「そうしたグラビアをですか」
「するかもね」
「何かどんどん凄くなってきてますね」
「そうでしょ、あとブログやツイッターはね」
 既に持っているそうしたものはというと。
「どんどん更新してね、ただしね」
「炎上には注意ですね」
「迂闊なことは書かないでね」
 このことは注意して欲しいというのだ。
「わかってると思うけれど」
「はい、よくタレントさんでありますからね」
「声優も同じだから」
 迂闊なことを書けば炎上してしまうということはだ、このことはどういった職業でも同じだ。例えばシャモジを持って他人様の家に上がり込んで飯を漁る位しか芸のない下品で権力に媚びるだけの落語家崩れがある野球選手のホームラン記録を自分が好きなはっきり書けば盲信しているチームのレジェンド選手の記録と比較して揶揄したことをツイッターで呟き炎上したことがある。この輩の知能と人格の下劣さと卑しさ、無教養さと無学さが出たからであろう。
「そうしたことはね」
「だからですね」
「そう、どっちも迂闊なことは書かないでね」
「それで、ですね」
「更新していってね」
「そうしたことも大事なんですね」
「人気商売、注目されてだから」
 そうした仕事だからだというのだ。
「気をつけてね」
「わかりました、特にツイッターはですね」
「何を食べたとか誰と遊んだとかね」
「そうしたことでもですね」
「更新していけばいいの」
「日常のいいことをですね」
「書いていけばいいから」
 そして呟いていけばというのだ。
「それでいいのよ」
「じゃあ自撮りを載せてもですね」
「有紗ちゃんのルックス出してね」
「だから私美人とかじゃ」
「そうしたことは意識しないで」
 それでというのだ、そうしたことを話してだった。
 有紗の仕事の管理をしていった、有紗もそれに応えて真面目に声優としての仕事をしていった。すると実際にだった。
 雑誌でのインタヴューがありラジオにも出た、するとその外見や発言が可愛いと注目されて余計にだった。
 人気が出た、それで有紗は驚いただった。 
 事務所で有紗と打ち合わせの時に思わず言った。
「あの、何か最近ツイッターとかでも」
「フォロー増えてるらしいわね」
「はい、自撮りを載せても」
 このことはブログでもだ。
「いいねしてもらえたり拡散されたり書き込みも多くなっていて」
「人気が出てる証拠よ」
 由美は有紗に満面の笑みで話した。
「有紗ちゃんがね」
「それは私
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