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NEIGHBOR EATER
EATING 27
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。とりあえずメインに弧月とアステロイド、サブにバイパーとアステロイド入れた奴を頼む。
あと仮想訓練室の使用許可」

翼が提示したのはオールラウンダーの基本トリガーだ。

「なるほど。私がシューターとして使えるかを見るのね?」

「ああ、剣の腕はもう見たからな。
まぁ、雪乃くらい頭が良ければバイパーも使えるだろうし、まぁ、一応だ。
気を悪くしたなら謝る」

「あ、いえ、そういうつもりで言った訳じゃないわ。
翼君もきちんと考えてるのね」

雪乃のまるで弟を誉めるような口調に翼はムッとした。

「お前やっぱりコレの妹なんだな」

翼が肘で陽乃をつつく。

「あ、ちょ、いたい、いたいよ翼君」

「なら離せ」

「やだ」

エルボーをくらっても自分を抱えたままの陽乃に、翼は大きなため息と共に抵抗を捨てた。

雷蔵が予備のトリガーをカチャカチャといじり、雪乃に手渡した。

「はい雪乃君」

「ありがとうございます寺島さん」

「僕を敬ってくれるのは君と切姫だけだよ…
君の姉と隊長ときたら…」

雷蔵と雪乃の目がじゃれている翼と陽乃へむく。

「じゃ、あの二人は放っといて仮想訓練室行ってきなよ。
ちゃんと僕がオペレートするからさ…」

「そうですね…」





雪乃は仮想訓練室に降り、トリガーを起動した。

「雷蔵さん。ターゲットお願いします」

『わかったよ』

正面に出てきたターゲットを次々に3×3×3アステロイドで射抜く。

更に追加で出てきたターゲットも3×3×3バイパーで撃ち抜いた。

その軌道はよどみなく、初めて使ったとは思えない物だった。

『上出来だ雪乃』

「あら、姉さんとはもういいの?」

『夜架に手伝ってもらって抜け出した』

「そう」

『でだ。雪乃』

その時の翼の声は悪戯を思い付いた子供のそれだった。

『ギムレットいってみようか』

「ギムレット? そんなトリガーセットしてないわよ?」

『あれ?合成弾って知らない?』

「しらないわ」

ソレを聞いて翼は楽しそうに続けた。

『両手にアステロイドを出した上で合わせてみろ』

雪乃は不審に思いながらも言われた通りに従った。

両手に浮かんだキューブが合わさり、輪郭を失い一つの大きなキューブと化した。

『それがギムレットだ。アステロイドより威力の高い弾で、お前のトリオン量なら小型ネイバーの殻も破れるはずだ。
撃つときは普通のアステロイドと同じ要領でやるといい』

雪乃は追加で出てきたターゲットにギムレットを放った。

「アステロイドと変わらないわ」

『訓練用ターゲットならな。実戦では段違いだぞ』


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