EATING 27
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した。
近頃はボーダー隊員が増えてきたので、隊室と防衛任務以外でフリューゲルの姿になるのは会議室から禁じられていた。
翼を先頭にして開発室へ向かうと、朝早くから個人ランク戦に精を出していた隊員が微笑ましい物を見る目を向ける。
「解せぬ」
「まぁまぁ、翼君。仕方ないよ」
ムスッとした顔の翼を陽乃が抱き上げた。
「なにをする」
「んー? 面白そうだったから」
陽乃はウキウキ顔で歩を進め、雪乃はやれやれといった顔を見せ、夜架はにこやかな顔をしていた。
そうして、開発室へ。
陽乃がコンソールにトリガーを当て、ロックを解除した。
「よっす雷蔵君!雪乃ちゃん用に正式トリガーちょーだーい!」
唐突な訪問に入り口を見やった雷蔵は次の瞬間吹き出した。
「ぷっ…くく…翼…おまっ…」
翼は未だに陽乃に抱かれている。
「雷蔵。今すぐに雪乃のトリガーを用意するか最近太ってきたお前の肉をそぎおとされるかの二択だ!」
トリオン体は食べた物をほぼ100%消化可能なので太りやすい。
最近研究ばかりしている雷蔵の腹は少し肉がついていた。
「しょうがないな…で、雪乃君のトリオン量は?」
「一応入隊テストでは9でした」
雪乃の応えを聞いた雷蔵は目を丸くした。
「なんで君オペレーターなの…?
9ってボーダー内でも上位じゃないか…」
「最初からオペレーターとしてはいったので…」
通常であればオペレーターは戦闘員に慣れなかった者がなるのだ。
「雪乃はアタッカー適正があるのは確かだが他も見てみたい。
雪乃、どのポジションをやってみたい?」
雪乃は清輝隊の構成を考えた。
「そうね…アタッカー寄りのオールラウンダーかしら?
仮に私が出るなら、姉さんと交代だから翼君と夜架さんと一緒になるわ。
イージスの翼君はオールラウンダーで中距離、夜架さんは純正アタッカー。
バランスを考えるとアタッカー寄りのオールラウンダーがいいと思うわ」
雪乃の真面目な考察に清輝隊の面々がぽかんと口を開けた。
「なによ」
「いや…俺らってそういうの一切考えてなかったとおもってさ…」
「翼の言うとおりだな。清輝隊は基本的な構成ができているし個々の能力が高い。
余計な事を考えるより練度のゴリ押しで力を発揮するチームだからな…」
雷蔵の清輝隊に関する考察は的を射ていた。
「じゃぁ、雪乃ちゃんはオールラウンダーだとして中距離はどうするの?
シュータータイプ?ガンナータイプ?」
「シュータータイプにするわ。銃は重いもの」
雪乃のアタッカーとしての動きの参考は夜架の動きに寄っている。
デッドウェイトは減らしたいのだ。
「雷蔵
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