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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第661話】
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い、ここデュノア社で高いランク適性を出したのはシャルロット・デュノアであり、シャルリーヌ・デュノアはB+判定。

 この時点で落ちこぼれの烙印を押されたシャルリーヌは自身の適性の低さを呪い、姉を呪った。


「……姉さんさえいなければ!!」


 ショットガンの銃口が火を噴き、最後のタレットが爆散した。


「シャルリーヌ、そこまでだ」

「……っ、まだ僕は訓練出来ます!」


 アルベール・デュノアの室内音声が響くも、シャルリーヌは訓練を終えようとはしなかった。

 それだけの想いがあるのだろう――アルベールは静かに見守るのだった。

 宇宙の片隅では何かに惹かれる様に、隕石が進んでいた。

 何を思い、かの者が目指すのかはわからない。

 ただ――それが飛来した時、地球は新たな戦いの幕が開かれるだろう。

 カナダにあるコンサート会場では二人のアイドルが歌い、踊る。

 一人は水色の髪をサイドポニーにまとめ、もう片方赤みがかったオレンジの髪を、水色髪の少女とは反対側にサイドポニーとしてまとめ、愛嬌を振る舞っていた。

 コメット姉妹――ファニール・コメットとオニール・コメットだ。

 次の曲の前の小休止の為、ステージ袖へと消えていき、近くに併設された休憩室に入った二人。


「今日もお客さんがいっぱいだね♪ お兄ちゃんにも聴いてもらいたいなぁ……♪」


 そう言って投影ディスプレイに映し出された織斑一夏を見るのはオニール・コメットだ。

 爽やかな笑顔で映る一夏の姿を見て僅かに紅潮させるオニールに、呆れたようにファニールが――。


「そんな奴の何処がいいのよ。 男でISが扱えるだけじゃない」

「えー? お兄ちゃんカッコいいよ? それに、いっぱい活躍だってしてるよ?」


 そう言って織斑一夏の活躍が記録されたデータを出すオニール。

 表示されたデータ全て、改竄された物であり、有坂ヒルトが解決したものばかりだ。


「そりゃ、それだけ見たら凄いけど……。 そういや、もう一人の操縦者は何て名前だった?」

「え……と……?」

「……忘れちゃったのね、まあ私も思い出せないけど」


 二人の会話もそこまでで、次の曲の為に慌ただしく休憩室を後にした。

 場所はまた学園へと戻る、一通りの散歩を終えたヒルトは右肩ににゃん次郎を、左肩にいぬきちを乗せて歩いていた。


「わんっ(楽チンわんっ)」

「にゃうにゃ(私は仕方なくのってあげてるのよ、勘違いしないでよね)」


 二匹を連れてきたのも遊び道具を与えるためだった、こっそりペットショップで購入し、今は部屋にある。

 早速部屋に入り、紙袋から鈴が鳴る球とフリス
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