レーティングゲームV
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
堕天使の力である雷光と悪魔特有の力である魔力を同時に収束、圧縮、凝縮させることで放った朱乃の一撃はユーベルーナだけに止まらず、背後の体育館さえも消し飛ばした。
その絶大なる一撃は体育館を瞬く間に塵とし、体育館の後方の大地さえも消し炭と化す結果となった。
その威力、恐るべし。
その身に直撃を受けることになったユーベルーナを敵であるにも関わらず同情してしまう。
この場の誰もが驚きに言葉が出てこない。
当人である朱乃はユーベルーナを撃破した直後、手はず通りにこの場から飛翔している。
このレーティングゲームにて初めて彼女の実力を見ることになった一誠は呆然と焦土と化した大地を校庭から見渡していた。
一誠達と合流した木場も小猫と同じ様に表情変えずとも内心驚いていた。
朱乃の驚異的な成長スピードに。
「凄い…威力…。」
「何て威力なんだ…。」
光力と魔力の掛け合わせ技だなんて。
本来ならば相反する存在である者同士が有する力を混ぜ合わせるとは。
堕天使と悪魔の力を有する彼女ならばいずれ光力と魔力を同時使用することは予想していた。だがこのレーティングゲームの時とは、ライザー陣営も運が無い。
効率的な光力と魔力の遣い方を彼女はウィスから教授されていた。
今回のレーティングゲームに向けてウィスがリアス達に教授していたこともライザー陣営の運の無さを後押ししている。
リアス達は実に良い師に恵まれたようだ。
敵には容赦なし、見つけ次第サーチアンドデストロイ。
ウィスがリアス達に教授した作戦は実にSッ気な性格である朱乃に合っていたようである。
思い返してみれば先程の彼女は少しだけ頬を紅く染めていた気がする。
文字通り、ユーベルーナは朱乃の犠牲となったのだ。
「驚くのもそれぐらいにして、真打の登場だよ、一誠君、小猫ちゃん。」
前方を見据えれば新たな敵であるライザーの眷属達の姿が。
『騎士』カーラマイン&シーリス
『戦車』イザベラ
『兵士』ミィ&リィ
『僧侶』美南風
真打の登場である。
木場達は各自自身の武器を構え、彼女達を迎え撃った。
▽△▽△▽△▽△
「すー、すー…。」
可愛らし気な様子でオーフィスは寝息を立て、ウィスの腕の中で横になっている。
彼女は完全に目の前で繰り広げられているレーティングゲームへの関心を失っていた。
「さて、それでは、私はそろそろこの場から失礼させて頂きますね。」
もうこの場に用はないとばかりにウィスは椅子から立ち上がる。
変わらずオーフィスが起き上がることはない。
「おや、もう行ってしまうのかい、ウィス
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ