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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第660話】
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らず、戸惑いを見せてはいるが内心はノリノリだった。

 暫く場をわかせていると、会場に響き渡る不穏な声。


『ガッハッハッ! 相変わらずの人気だな、アイアンガイ!』


 暗い煙と共に会場のあらゆる場所から現れたのはアイアンガイと敵対関係にある悪の組織の戦闘員と一人の幹部。


「ムッ! 現れたな! 休日だと言うのにお前達は! 休みがないのか!!」

「ガッハッハッ! 悪の組織はブラック企業にも勝る労働環境だ。 我が戦闘員も一現場日当二万、労災も下りるが場所は多岐に渡るのでな!」

「ほざけ、マスターX! 貴様達の労働環境等! 今日も今日とて私は無給で無休だ! 倒してやる!」


 誰が脚本を書いたのかは知らないが、ヒーロー無給で戦闘員二万だと皆戦闘員行きそうな気がする。

 意気揚々にステージでは戦闘員のアクロバティックなアクションが繰り広げられ、中にはブレイクダンスして場をわかす者もいて注目を浴びていた。

 そして音楽がかわり、ステージ上の戦闘員が観客の子供達を拐い始めた。

 意気揚々と連れ去られる子、泣き出す子、拐われてからアイアンガイやマスターXと戯れる子に司会のお姉さんにまとわりつく子もいた。

 そんな最中、戦闘員がヒルト達の側までやって来た。


「さぁて、どの子を連れ去ってやろうかな〜」


 物色を始めたその瞬間から放たれる簪のオーラ。

(拐って拐って拐って拐って拐って拐って拐って拐って拐って拐って!!)

 あまりの気迫に戦闘員はビビり、隣の楯無とジュースを飲んでいたのほほんさんに――。


「こ、こっちにこい! それとお前もだ! ……すみません、二人とも、お願いします」

「わ、私? ステージに上がれば良いのかしら……?」

「は〜い」


 戦闘員に小声で促され、楯無とのほほんさんは拐われ、ステージ上へと移動した。


「また拐ってくれなかった……。 お姉ちゃんたち、ずるい……」

「いや、簪もあんなに睨む形になるよりは怯えた方が拐いやすい気がするが」


 ヒルトの最もな指摘に、簪はその手があったかと項垂れていた。


「ふはは、アイアンガイ! チビッ子や女の子の人質は我々の手の内だ! 洗脳して事務員及び我が組織のホワイト化に貢献させてやる! ヌハハハハッ!」

「おのれ、マスターX! 小さい子やいたいけな女の子を洗脳して組織のホワイト化を目指すなど、卑怯だぞ! 悪なら悪らしく、ブラックまっしぐらで行けばいいのだ!」

「黙れ黙れぇい! 悪の幹部とて悩みはつきないのだ! アイアンガイ! 騒ぐと人質がどうなるかわからないぞ……?」


 マスターXは剣を人質に向けると、子供達は騒ぎ出す。

 剣が
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