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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百九話 シャロン・イーリスからの宣戦布告です。
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・・・・。』
シャロンが前世のことを言っていることは明らかだった。それがわかるのは転生者だけであり、列席している諸提督の顔には一様に戸惑いの色があらわれている。
『だからこそ、その思いをあなたたちに味わせなくては、私は満足しないのよ。ラインハルト、そしてキルヒアイスを引き連れ、私に全力でかかってきなさい。そしてそれを打ち破り、なぶり殺しにしてやるのはこの私。』
シャロンが微笑を浮かべる。彼女の脳裏にはその光景がはっきりと浮かんできているらしい。
「違うな。」
ラインハルトの声にシャロンの微笑が消える。
『失礼。今何かおっしゃいましたか?』
「違うな、と言ったのだ。」
ラインハルトの声がシャロンのディスプレイに放射される。
「貴様を滅ぼし、自由惑星同盟を貴様の手から解放し、そして宇宙を統一するのはこの私だ。」
何一つ躊躇いなく、何一つ弱みもなく、そこにあるのは覇気に満ち溢れていたラインハルトだった。
ホウッ、という吐息がディスプレイ越しに伝わってきた。シャロンが一瞬怒りを抑えているのではないか、そうフィオーナとティアナが思ったほど彼女は下を向いていた。
『いいでしょう。そうでなくてはね。』
シャロンが顔を上げ、微笑んだ。いつもの微笑だった。
「ローエングラム公、このような輩の言葉をご信用なさいますな。帝都の守りは万全であり、たとえ御姉君に手を出そうとする不埒な人間は悉く――。」
レンネンカンプの言葉が止まった。同時に数秒おいて会場がざわめき、あるいは恐怖の叫び声で満たされた。
「どうやらあなたは私の力をご存じではないようですから――。」
シャロンが悠然と微笑みながら会場に姿を現していたのだ。とっさにフィオーナとティアナら転生者は諸提督とラインハルトの前に立ちふさがり、剣の柄に手をかけてシャロンの攻撃を阻止する体制を取った。
「シャロン!!」
「あなたらしくないわね、そんなに激昂して――。心配しなくても『支配』等する気はないわ。」
シャロンの正面に立ちふさがり、やはり剣の柄に手をかけていたのはイルーナだった。その彼女を微笑みで制しながらシャロンは軽く手を上げる。その手から閃光が放たれ、一撃で円卓のテーブルを塵一つとどめずに原子に還元した。一泊おいて叫び声とざわめきが会議場を満たし、兵士たちが銃を手に侵入者に駆け寄った。
「待て!!!」
「待ちなさい!!!」
兵士たちが硬直する。ラインハルト、そしてイルーナの一喝で兵士たちが止まったのだ。
「私は私の流儀に沿って戦うことはあなたも知っているでしょう?」
シャロンはラインハルトを見た。ラインハルトも受けた衝撃は小さくはなかっただろうが、彼は端正な顔を崩そうとしていなかった。
「卿はどうやって――。」
「そのような事は些末時です。要するに、あなた方が私をホログラムか
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