暁 〜小説投稿サイト〜
リング
102部分:イドゥンの杯その八
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「貴方はそのうちの一人と出会うことになります。黄金色の髪と目を持つ女に誘われ」
「黄金色の・・・・・・まさか」
「心当たりがおありですか」
「無いと言えば嘘になる。だがどういうことだ」
「そこまではわかりません。ですが貴方の運命はそう伝えております」
「全ては運命がか」
「トリスタン=フォン=カレオール」
 彼は今度はトリスタンの名を口にした。
「行かれるのです。そして運命を御自身の手で」
「わかった」
 トリスタンは彼の言葉に頷いた。
「私は行く。それが運命ならな」
「はい」
 パルジファルも頷いた。こうして二人の邂逅は終わった。そして同時にトリスタンの運命が動きはじめたのであった。その音は誰にも聞こえなかったが確実に。動きはじめていた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ