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NEIGHBOR EATER
EATING 25
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バーの大軍と真っ向勝負できるけど?」

すると夜架が微笑んだ。

「ふふ…そうでしたね」

「で、なんでそんな物騒な名前にかえるんだ?
羽々斬…アメノハバキリ。いい名前だと思うぞ?」

龍殺しの剣。剣術の一族には似つかわしい名字だ。

「いえ、私はこの『羽々斬』という名字には特に思い入れがありません。
両親は私の瞳を忌み嫌っていましたから」

サファイアとアメジストの瞳。

左右で違う色を宿した瞳。

「俺は、その目は可愛いと思うよ?」

「そうですか?」

「うん。前にそんな猫をみたことがあるんだ」

その猫を抱こうとしたら逃げられたけど…

「なるほど、猫ですか」

「で、思い入れが無いのはわかった。
その名字、嫌いなのか?」

「いえ、『羽々斬』の名には何も思いません。
ですが、切姫とは、私が私である所以を表しているように思えるのです。
私の覚悟だと受け取っていただければ」

「わかった。俺はお前の改名を認める。
後は、そうだな、本部長に許可を貰おう」

書類上、俺達二人の保護者は本部長なのだ。

『ちょっと私の意見は?』

「お前なら夜架の覚悟を邪魔しはしないだろう?」

『そうだけど…』

「じゃぁ、いいじゃん」

『はぁ…これだから翼君は…』

なんだよ。文句あるのかよ。

『まぁいいわ。本部長の所へは私も行ってあげる』

「それはありがたいけど、雪乃は?」

『絶賛エキサイト中』

目をやれば笑いながらネイバーを斬殺する雪乃が…

「夜架。雪乃のケア早急に頼む」

「このままでも宜しいのでは?
定期的にストレスを発散させれば済む話です」

「取り敢えず話は聞いたげて」

「かしこまりました」













任務終了後、本部長の所へ行くとあっさりと許可が出た。

翌日、改名手続きとそれに関連する諸々の申請を終わらせた晩…

ソファーに仰向けになってテレビをみていたんだけど…

「みゃおん」

風呂からあがった夜架が…

「何してんのお前?」

「所謂下着姿の猫耳女子小学生です」

目の前には言葉通りの姿の夜架がいた。

「その耳と尻尾は?」

「陽乃様と一緒に雷蔵様を脅……頼みました」

あわれ雷蔵。

「下着姿なのは?」

「下着だけをつけて『着衣状態で換装』しました」

「……………………………」

「みゃおぉ〜ん」

なんか、こう…うん…こういうのが『エロい』って事なんだよね。

夜架がこちらにすり寄ってきた。

「にゃお〜」

顎を撫でるとゴロゴロいいだした。

それも無意識っぽい。


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